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クリスマス市 メッス、ランス2013年12月10日 14:56

   (メッスのチョコレート屋さんのウインドウで見かけたクマチョコ)

 クリスマス市を巡る旅の5日目。
 今日はストラスブールからパリに向かうバスに乗り込んで、途中のメッスという街とランスという街に立ち寄って、それぞれのクリスマス市を覗いてきました。

 ストラスブールから高速で西へ約2時間、メッスはフランスの北東ロレーヌ地方の都市で、モーゼル川の河畔に広がる小さな街でした。小さな街ですが、ストラスブールのノートルダム大聖堂に負けないくらい大きな大聖堂があって、街のシンボルになっています。


(川沿いのメッス街並み)

 クリスマス市はこじんまりとして広場に屋台が40軒くらい並んでいて、ここでは商品の主役がクリスマスの飾り物では無くて、ホットワインであったりお菓子であったりハムであったり、食べ物屋さんでした。

 クリスマス市で初めてみましたが、エスカルゴの屋台と、生ガキの屋台まであって、フランス国内進む内に、ドイツ文化、の影響が薄れてグルメなフランス文化の影響が強くなった様子です。
 生ガキはちょっと怖かったので、エスカルゴを食べてみました。人生たしか2度目のエスカルゴ。ツブ貝をイメージしたのですが、もっと柔らかくて癖も、残念ながらうま味もほとんど無くて、バターとニンニクの味が威張っていました。冷凍品だったからでしょうか?


  (エスカルゴの屋台)

(生カキの屋台)
 昼飯代わりに屋台で買った茹でジャガにチーズソースを絡めた料理をパクついていたら、メッス市の観光局のお姉さんからインタビューされてしまって、「メッスはいいところだぁ。夏にまたゆっくり来たいよ。」なんて、優等生的な感想をしゃべってしまいました。Ushiさんからすかさず、「あなたはいつもウソ八百!」とつっこまれました。誠実に生きているのに、ヒドイ。。。

 メッスからまたバスで高速を西へ2時間。途中ひたすら大平原の農地を車窓に広がりました。北海道の千歳あたりの景色と似ていますが、規模が違う。どこまでも平原で、人家がほとんど無いのです。お百姓さんは、いったいどこから来てどこに帰るんだろう?

 ランスはかつてローマ時代から交通の要所として栄えた都市で、現在はシャンパーニュの中心都市として有名だそうです。
 歴史的には、フランス国王が必ずランスの大聖堂で戴冠式を行わなければ正統と認められなかったので、みんなランスに一度はやってきてセレモニーが開かれたとのことです。それでなのかどうか不明ですが、ランスの街は大通りといえるような広い通りが目立って、ここを王様を乗せた盛大な馬車行列が行ったのかなぁなどと感慨にふけりました。

(ノートルダム大聖堂)

(シャガールのステンドグラス)

 ランスのクリスマス市は駅前から始まる歩行者天国の大通りの真ん中にずっと屋台が連なって、今まで訪れたクリスマス市のなかで一番洗練されて美しい景観を作っていたように思います。商品はこれといって変わったものは無かったのですが、グラス一杯5ユーロでシャンパンを飲ませてくれるブースが物珍しかったので、お酒の飲めない私ですが、一口だけ味見して見ました。きりっとしてブドウの香りが高くて、おいしかったです。

(ランスのクリスマス市)
 日が暮れる頃、ランスの街を後にして、またバスでパリを目指して高速をひた走りました。
 今晩は最後の宿泊地パリです。