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絵本紹介(174) ロバのジョジョとおひめさま2015年03月01日 23:00

題名    : ロバのジョジョとおひめさま
文     : マイケル モーバーゴ
絵     : ヘレン スティーヴンス
訳     : 小比賀 優子

 今回ご紹介する絵本は、今年1月に発行されたばかりの新しい絵本です。作者がイタリアのベネチアの街が気に入って、ロバ好きの奥さんの為にベネチアを舞台にしたロバのお話しを創作しました。


 ロバはよく、まぬけとか不格好とか言われてバカにされるので、ジョジョは自分がロバなのがとても嫌でした。
 ジョジョは毎日朝早くに背中にやまほどのメロンを乗せられて、メロン売りのおじさんに引かれてでこぼこの田舎道をベネチアの街を目指して歩きます。


 ある朝、いつもは裏道でメロンを売っているおじさんは、街で一番賑やかなサンマルコ広場でメロンを売ることにしました。その方が『たくさんのメロンが売れるに違いないと考えたのです。

 広場についてメロンを下ろすと、オジサンはジョジョに思い切り鳴いて人を集めるように命じました。
 ジョジョは「メロンはいかがー、オイーン!」と鳴きましたが、広場の人たちはジョジョの声を聞いてげらげらわらうばかりでちっとも買ってくれません。だって、ジョジョがいた場所のすぐ上には、4頭の黄金の馬の彫刻があって、その馬たちに比べてジョジョはあまりにもみすぼらしく、薄汚れていたからです。
 ジョジョはすっかり恥ずかしくなってしまいました。

 広場にはたくさんの人がいるのに、メロンは1個も売れません。
 ところが、お昼の鐘がなると、広場に面したおおきなお屋敷から、ひとりの女の子が広場に駆けだしてきました。街の総督のお姫様です。
 お姫様はジョジョたちの元にやってくると、メロンを一つ買って、ジョジョを優しくなでてくれました。

 ジョジョは生まれて初めて人になでて貰ったもので、膝が震えて立っているのがやっとでした。

 それからも毎日、お昼になるとお姫様がやってきて、ジョジョに声をかけて優しくなでてくれました。

 ある日街の総督は広場に人を集めると、おふれをだしました。
 「娘の誕生日に馬を1頭贈りたいので、皆自慢の馬を連れてまいれ。その中から一番ふさわしい馬を選ぼう。」
 広場にはあっという間に素晴らしい馬たちが集められました。
 総督はお姫様に自分で好きな馬を選ぶように促しますが、お姫様が選んだのはなんとロバのジョジョでした。

 でも総督はお姫様がみすぼらしいジョジョを飼うことを許してくれません。そこでお姫様は夜中にこっそりとジョジョと広場で落ち合いました。
 ところがその夜は雨と風がひどくて、海に近いベネチアの街には海の水が押し寄せてきていました。高潮にいち早く気づいたお姫様とジョジョの二人は街の人たちを救おうと力を合わせて奮闘します。

 さあ、どうなる二人。どうなるベネチアの街。

 ロバの目、カワイイですよね~。でも性格は意外と強情ですよ。
 子供の頃、中東の砂漠のキャンプで野生(?)のロバを手名付けようと頑張ったことがあります。子供なら警戒しないだろうと、ロバの好きそうな食べ物を持って、そおっと近づくのですが、一定の距離以内にはどうしても近づかせてくれませんでした。今でも広ーい庭のある家に住めるなら、ロバか馬を飼ってみたいなぁ。

サムライフ見てきました。2015年03月02日 23:55

 (早く餌がほしくて戸棚の前でちょうだいのポーズ)

 今日は勤めは非番。でも原宿の店に忘れ物をして、取りにいかなければなりません。
 どうせ出かけるのだからと、新宿武蔵野館で映画「さむらいふ」を見て来ることにしました。

 昼から始まる上映時間前に、高校時代部活のOBによく連れて行ってもらった(正確には無理やり付き合わされた)、新宿駅東南口近くの大衆中華食堂「石の家」の焼きそばで腹ごしらえを思いつきました。

 来ました。すんごいボリューム。
 昔と変わらず、どう見ても焼きうどん。
 昔と変わらず、まずい!(肉は一切れしか見つかりませんでした。)
 昔と変わらず、安い!これで\500。
 こんなにまずいメニューが約40年よく生き残ってきたものだと、感動。

 腹ごしらえができたので、いざ武蔵野館へ。
 映画「サムライフ」は、元高校教師とその教え子4人が、誰でも自分のスタイルで学べる理想の学校(NPO法人侍学園)創りに奔走した青春グラフィティーで、実話に基づいています。

   主演はわれわれ世代にはゴールデンカップルの三浦友和・百恵夫妻の次男、三浦貴大。集う若者たちは松岡茉優(あまちゃんのGMTリーダーの娘)以外は見たことない若手。舞台は長野県上田市。大音響もなくて、手作り感が漂ってほっとできる映画でした。

 熱い理想を持つ元教師の元に、自分が本気になれることや自分の居場所を探していた若者たちが、引力に引き寄せられるようにひとり、またひとりと集まって、無一文から力を合わせて学校開設の資金を作り出して行きます。
 誰もがとても前向きでノリが良いので、見ていて楽しいし小さな感動が積み重なるストーリで、面白かったのですが。。。

 本当は、主人公がなぜ理想の学校を作ろうと思ったのか、実際どんな学校が出来たのか、元教え子たちは何を抱えて悩んでいたのか、などもうちょっと細かいところまで突っ込んでくれると、もっと映画にのめりこめたかなぁという感じでした。
 もしかしたら、もっと知りたかったら原作を買って!か、侍学園についてググって!かな?

おまけ
今日の夕食当番はぎょうざつくりました。なかなか旨かったですよ。(昔よく作ってたから、この辺はまかせて下さい!)

Debut?2015年03月03日 23:19

 21世紀の国民的流行り病となった感のある花粉症。
 街を歩けばマスクやサングラスでしっかり顔を覆った人がなんと多いことか。

 幸いに今まで花粉症と無縁だったので、くしゃみ、鼻水、涙目で苦労されている人たちを、ただただ気の毒な思いで眺めてきました。

 ところが今年は1週間前くらいから、なんか目がかゆいんです。
 特に、外出するとかゆみが強くなるような気がします。
 これって、もしかして皆さんが苦労している花粉症なんでしょうか?

 目は痒いといっても、我慢できないほどではなくて、ちょっと気を緩めるとこすってしまいそうな程度です。
 試しに、抗ヒスタミン効果のある目薬をさしてみましたら、しばらくの間はかゆみが収まります。でも少しするとまたかゆみが戻ってきます。

 5年くらい前ですが、血液検査でアレルギーの指標のIgE検査をしてもらいました。その時、杉花粉に対するIgEのレベルが、もうちょっとでアレルギー誘発の範囲だったので、ああ、水面下で花粉症が近づいてきているのかなと警戒はしていたのですが、とうとうデビューしてしまったかな?

 さてさて、目に来る花粉症の場合、いったいどんな対策をしたら良いのでしょう。
 外出の時はゴーグルをつける?
 花粉が飛び込まないように、なるべく目を細めて歩く?
 痒くなる前に、目薬を差しておく?
 外出から帰ったら、すぐに目を洗う?
 気力で乗り切る?
 花粉の時期は家に籠る?

 諸先輩の皆様、なんか良い方法があったらご教示ください!

先祖返り?2015年03月04日 23:32

 ああ、花粉の舞ってる年度末。。。

 先月くらいから、自転車に乗っていてやたらに道路工事に遭遇するなぁと感じてました。
 今月になったら、もっと増えたように感じます。(個人の感想です。)

 昔は、景気対策と言ったら公共事業。公共事業といったら年度末の予算使い切り。なんでもいいから掘り返しちゃってくださーい、だったけど、まさかねぇ~。

 まさか、戦後以来の大改革とか、未来志向とか、斬新さを売り(らしい)にしてる政権の下で、昔とおんなじやり方なんて。。。ダサくてやらないよねぇ~。
 きっと私の勘違いでしょう。

 国会審議。

 連日ニュース、新聞では、「閣僚だれそれも国の補助金を受けた複数の企業から献金を受けていた!」という話ばかり。

 みなさんそろって、「知らなかったもーん。」「もう返したもーん。」「違法じゃないよん。」「勝手にくれたんだもん」「便宜なんか図ってねぇってば。」
 そうそう、悪いのは越後屋に決まってるよね。

 でもさぁ、企業・団体の献金なくすために政党助成金貰っているんじゃなかったっけ。
 まさかぁ、改革断行内閣がぁ、二重取りなんて恥ずかしいことしませんよね。助成金貰ってること、知らなかっただけですよねぇ。
 
 それにしても政治家の皆さん、なんにも見返りを求めずお金をくれるお知り合いをたくさんお持ちなんですねぇ。無償の愛だねー。
 ちょっと私にも紹介してくださいよん。

絵本紹介(175) しばわんこの四季の庭2015年03月05日 23:20

題名     : しばわんこの四季の庭
作      : 川浦 良枝
発行     : 白泉社

 今日は、絵本といってもちょっと毛色の変わった、どちらかというと入門書のような絵本です。ご存じしばわんことみけにゃんこが、四季のガーデニングや野菜・果物づくりから、庭を訪れる野鳥との上手な付き合い方などを教えてくれます。


 まず絵本の目次をご紹介すると、

  種まきをしてみよう
  収穫って楽しい!
  秋から育てる「バラ」
  冬の庭を楽しく
  春から初夏へ小さな命
  庭に来る小鳥たち
  一年草図鑑
  宿根草図鑑
  バラ図鑑
  庭しごと豆知識
  樹木の楽しみ

 絵本とあなどるなかれ、けっこう盛りだくさんですよ。

 例えば種まきをしてみようでは、春の花を園芸店でポットで買ってくるばかりじゃなくて、種から育ててみましょうと誘っています。

 そして初めての人の為に、用意する道具、卵パックやお菓子の箱を利用した種まき、発芽した双葉のポットへの植え替えなどの手順を、しばわんことみけにゃんこが優しく教えてくれています。


 収穫って楽しい!では野菜や果物づくりを楽しく教えてくれています。  プランターでサラダ野菜を育てたり、ポットにイチゴを植えたり、庭がなくても作物の成長と収穫が楽しめて、食卓もにぎわせることができそうです。


 ガーデニングや畑しごとの楽しさは、育てることばかりではなくて、身近な自然と一層距離が近づくこともあると思います。
 絵本の中には、庭にやってくる小鳥たちの姿や生態が丁寧に描かれていますので、ちょっとした図鑑の役目も果たしそうです。

 野鳥のヒナを見つけたときの応急保護の仕方も解説してくれています。

 しばわんこシリーズの絵本は、とにかく絵が優しくてかわいらしいので、ほっとします。なかなかガーデニングや畑と縁がない方でも、絵を眺めて解説を読めば、外のおいしい空気を吸ったようなすがすがしい気持ちになれますよ。
 今年こそお子さんと一緒にガーデニングや畑造りやりたいなぁと思っているお父さん、お母さん。とっかかりとしてはとてもお勧めの絵本です。