http://apricot-tree.asablo.jp/blog/img/2013/06/17/29f71b.jpg

絵本紹介(283) ほしじいたけ ほしばあたけ2016年07月24日 22:52

題名   : ほしじいたけ ほしばあたけ
作    : 石川 基子
発行所 : 講談社

 今回ご紹介する絵本は、第36回講談社絵本新人賞の受賞作品で、お察しの通り「干しシイタケ」を面白くアレンジした作品です。シイタケだけでなくて、野で見かけるキノコたちも登場して、きのこむらのコミュニティーで起こった騒動の物語になっています。


 きのこむらはずれ、ほだぎの里にホシジイタケとホシバアタケが住んでいました。
 二人の好きなことはひなたぼっこ。嫌いなことは水に濡れること。


 きのこむらには他にもタマゴタケ、オオワライタケ、ホウキタケ、ヌメリイグチ、キヌガサタケ。。。といろいなきのこが暮らしています。


 ある日ホシジイタケが裏山に薪拾いに出かけると、きのこむらの子供たちが崖下をのぞき込んでいます。タマゴタケが崖から落ちて動けなくなっていたのです。

 それを見たホシジイタケ、崖からふわりと飛び降りました。ホシジイタケの体は乾いているので、とても軽いのです。


 崖の下におりたホシジイタケは倒れているタマゴタケを背負って崖を登ろうとしますが、自分は軽くてタマゴタケは重いので、ひっくり返ってしまって登れません。


 さてどうしたものか。。。
 ホシジイタケは干しシイタケならではの技を使ってパワーアップ。タマゴタケを背負って崖を登りますが、あとちょっとで力が無くなります。
 ホシジイタケ危機一髪! と、その時。。。

 続きはお店で。

   しかし干しシイタケを良くお爺さんに例えましたねぇ。言われてみれば言葉の響きも見た目も爺さんなんですが、なかなか気づきません。
 しかもホシバアタケまで生み出して仲の良い老夫婦に仕立てるセンス、いいですね。
 この絵本でよく見かける網をかぶったようなキノコが、キヌガサタケという名前であることがわかりました。
 続編やシリーズ化で、もっとたくさんキノコの世界を描いてもらいたいところです。

そんなぁ2016年07月25日 23:51

今日、老人ホームに入っている老母に代わって、少し大きな金額を振り込もうとしたら、立ち往生してしまいました。

振込用紙はコンビニ、ゆうちょ銀行共用でしたが、金額の問題でコンビニはNG。
ゆうちょ銀行に行くと、本人でない代理人で、同居していないなら、委任状が必要と言われてしまいました。

委任状も適当に作ったものではダメで、依頼人の自筆で内容間違えず正確に書く必要があると、クドクドと説明されました。

黄斑変性症で焦点の視覚が欠けてしまった母親に、今更細かい字がかけるとも思えず、さてどうしたものか。委任状に加えて、本人確認ができる保険証を持ってこいとも言われ、何かと医療機関のお世話になる中、ホームから借り出して来なければならないというハードルも加わりました。

そりゃ決まりは決まりはでしょうが、大変な不便です。
お金を貰う訳ではなくて、支払いにもこんな厄介があるとは。
振り込み用途が生活していく上で当たり前の支払いで、支払先も名の通った公共性のある機関だったら、融通効かせてくれても良さそうなものなのに。

ややこしい時代です。

バクチか2016年07月29日 23:59

世の中都知事選挙や障害者の大量殺人のニュースに目が向きがちですが、政府が景気や一億総ナンチャラが上手く行っているように見せかけるため、また年間予算の1/4規模の経済対策を行うという報道がありました。

「景気を上向かせるためには頑張ってんじゃん」じや済まなくないですか?

消費税増税を先送りして、新しい支出をしようとしたら、そりゃ財源は借金ですよね。

既に恐ろしい額の借金があるオヤジが、「次のレースは絶対来ると思うんだよね」とサラ金で金借りてバクチにのめり込む姿を見ているようで、とんでもない話に感じてしまいます。

大企業の内部留保が空前の金額になっているのに、設備投資や従業員への還元は一向に進まない。さらに借金して世の中にお金をじゃぶじゃぶ蒔いても経済は回らない事を物語っているんじゃないですかね。

そんな小手先より、多額の借金が少しずつ減っていくような、未来に夢が持てるような、構造の改変に本気で取り組んでよ。なんか未来は明るいかも?って感じさせて欲しいものです。

絵本紹介(284) Heidi 前半2016年07月31日 23:36

題名  : Heidi
文    : Johanna Spyri
絵    : Maja Dusikova
発行所 : NordSud Verlag

 今日ご紹介するのは先日旅行したスイスの書店で購入してきたHeidi(ハイジ)の英語版絵本です。元祖のHeidiは1880年頃の児童向け小説で、この絵本は原作を元に2009に作製されたようです。


 ある6月の晴れた日、マイエンフェルト村から続く山道を、ハイジは親代わりのデーテ叔母さんに手を引かれて登って行きました。叔母さんはフランクフルトで割の良い仕事を見つけたので、連れて行けないハイジをアルプスの山に暮らすお爺さんに預けに来たのです。


 二人に会ったお爺さんは不機嫌そうでしたが、叔母さんが帰った後でハイジに2頭のヤギを見せてくれたり、ヤギミルクをご馳走してくれました。

ハイジは屋根裏のあまい香りがする干し草の寝床から見える風景がとても気に入って、すぐにお爺さんの家が好きになりました。


 翌朝ハイジは大きな指笛の音で目を覚まします。ふもとからヤギを追って登って来たヤギ飼いのペーターとの出会いです。その日から夏の間ハイジは毎日ペーターについて高原の放牧地まで登っていって、そこできれいな高山植物の花を摘んだり、飛びまわったり、楽しい時間を過ごすようになりました。


 やがて雪深い冬になってペーターは山の上に昇って来なくなると、お爺さんがハイジをソリに乗せて山を下って、ペーターの小屋まで連れて行ってくれました。

小屋には目の見えないペーターのお婆さんが暮らしていて、ハイジの口からアルプスの山の様子を聞くことをとても楽しみにしていました。


 1年が過ぎた頃、デーテ叔母さんがアルプスの山にやってきました。フランクフルトのお金持ちゼーゼマン家に頼まれて、ハイジを連れに来たのです。ハイジのいない生活が考えられなくなっていたお爺さんは反対しましたが、いつでもアルプスに帰って来られるし、フランクフルトからペーターのお婆さんに柔らかいパンを届けてあげられると言う言葉にほだされて、ハイジは叔母さんと一緒にフランクフルトに向かいました。


 (途中で保存をしくじって、書いていた記事が吹っ飛びました。全文書き直しする気力が無いので、今日はここまで。 つづきは。。。明日、たぶん。)