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絵本紹介(283) ほしじいたけ ほしばあたけ2016年07月24日 22:52

題名   : ほしじいたけ ほしばあたけ
作    : 石川 基子
発行所 : 講談社

 今回ご紹介する絵本は、第36回講談社絵本新人賞の受賞作品で、お察しの通り「干しシイタケ」を面白くアレンジした作品です。シイタケだけでなくて、野で見かけるキノコたちも登場して、きのこむらのコミュニティーで起こった騒動の物語になっています。


 きのこむらはずれ、ほだぎの里にホシジイタケとホシバアタケが住んでいました。
 二人の好きなことはひなたぼっこ。嫌いなことは水に濡れること。


 きのこむらには他にもタマゴタケ、オオワライタケ、ホウキタケ、ヌメリイグチ、キヌガサタケ。。。といろいなきのこが暮らしています。


 ある日ホシジイタケが裏山に薪拾いに出かけると、きのこむらの子供たちが崖下をのぞき込んでいます。タマゴタケが崖から落ちて動けなくなっていたのです。

 それを見たホシジイタケ、崖からふわりと飛び降りました。ホシジイタケの体は乾いているので、とても軽いのです。


 崖の下におりたホシジイタケは倒れているタマゴタケを背負って崖を登ろうとしますが、自分は軽くてタマゴタケは重いので、ひっくり返ってしまって登れません。


 さてどうしたものか。。。
 ホシジイタケは干しシイタケならではの技を使ってパワーアップ。タマゴタケを背負って崖を登りますが、あとちょっとで力が無くなります。
 ホシジイタケ危機一髪! と、その時。。。

 続きはお店で。

   しかし干しシイタケを良くお爺さんに例えましたねぇ。言われてみれば言葉の響きも見た目も爺さんなんですが、なかなか気づきません。
 しかもホシバアタケまで生み出して仲の良い老夫婦に仕立てるセンス、いいですね。
 この絵本でよく見かける網をかぶったようなキノコが、キヌガサタケという名前であることがわかりました。
 続編やシリーズ化で、もっとたくさんキノコの世界を描いてもらいたいところです。

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