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ありがたい、 けど。。。2014年12月25日 22:40

 (ムッシュかまやつ犬。。。)


先日、次女がAmazonで購入したDVDが届きました。

 ところが、DVDを保持するケースのつくりが非常にチープで、輸送中に円盤が外れて光学面がこすれて傷ついてしまっていました。

 怒る娘から、苦情はどこに伝えるべきか?Amazon?それともDVDメーカー?と聞かれたので、とりあえずAmazonの方が対応が早いんじゃないかなと答えました。それが夜11時前。

 さっそくAmazonに苦情のメールを出そうとした娘は、ふと終日受付の苦情電話もあることに気づいて、ダメ元で電話してみたそうです。それが深夜11時半。

 すると、普通に素早く苦情受付嬢が電話に出て、しっかりと娘の言い分を聞いて、平身低頭謝罪して、代替え品の翌日配送を即断で約束してくれました。
 あまりに謝られるので、「いや、Amazonさんが悪いんじゃなくて、たぶんメーカーの作りが。。。」とかばってしまうほどだったと、電話を切ってすぐの上気した顔で報告にやってきました。

 すごいですねー。

 真夜中にも拘わらず、客の不満にリアルタイムで応じてくれる対応力。しかも「上の者の判断を仰いでから、改めてご連絡を」とかまどろっこしくない、取り換え即断。
 消費者にとって、注文が便利で、安くて、早くて、安心できて だったら、Amazonで買わない理由が無い!くらいの至れりつくせりですねぇー。

 でもね、考えさせられてしまうんです。
 
 夜、犬の散歩に出るとよく見かける、コンビニの駐車場でカップ麺を掻き込んでいる宅配便のお兄さんたち。22時近くになっても、まだ荷物を抱えてマンションの階段を駆け上がっていきます。 消費者の便利、わがままをかなえるために、いったいどれだけの人手が深夜・早朝問わない不規則な働き方を強いられているんだろうと。

 そんなつらい労働条件の人たちが、高給とか厚遇で報われているならまだしも、多くはノルマ制で達成に時間がかかるのは自己責任と切り捨てられてやしかな? Amazonみたいなサービスが生まれて、廃業していく個人商店はないのかな? 全部市場原理で仕方ないこと?のんびりした昔に戻るのは負け?

 昨今流行った言葉「おもてなし」。
 素敵な精神ですが、おもてなしを受ける側にも、相手への敬意と感謝と節度がなけりゃ、続きませんよね。