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6/7 あぷりこっとつりーこぼれ話2014年06月07日 22:36

 東京は昨日から雨。
 強くなったり小ぶりになったりしながら、ずーっと雨。
 予報では今日も一日中雨なので、久しぶりに看板犬は家で留守番にして、身軽に電車で店まで向かいました。

 せっかく身軽なので、店までの出勤途中に明治神宮の菖蒲園に寄ってみることにしました。 ピークにはちょっと早そうですが、なかなか行かないので思い立ったが吉日です。

 原宿駅に着いたら結構強い雨足に変わっていましたが、久しぶりの明治神宮へ。

 雨と9:30頃という時間帯が幸いして、まだ訪れる人もまばら

 大鳥居をくぐって100m位歩くと、御苑と呼ばれる内苑への入り口に差し掛かります。
 入り口で入園料\500を払って、j順路という立札に従って少し坂道を下っていくと、やがて南池に行き当たりました。


 池の辺りまでくると、ここが原宿駅のすぐ裏側というのを忘れるような静けさで、聞こえてくるのは野鳥のさえずりだけ。池には睡蓮の花も咲いていました

 御苑の中は参道よりもさらに人がいなくて、一人二人見かけただけ。山奥に来たようで、雨の中とても心地よい雰囲気でした。

 池に添って続く順路をしばらく歩くと、両側を森に囲まれた沢のような地形に、見えてきましたたくさんの菖蒲の花。

 まだ全体の2割くらいしか咲いていませんが、それでも里山のような景色の中に咲く紫や青や白の花は清楚で雨に映えて素敵でした。
 私は昔からここの景色が大好き(その割にはたまーにしか来ませんが)で、なんかとても落ち着くんです。

 菖蒲田を一通り眺めたあと、最近パワースポットとか言われて人気らしい、清正の井戸も何十年かぶりに訪ねてみました。

 
人がたくさん訪れるようになったためか、昔はほったらかしだった井戸のそばに警備員さんが一人貼りついて、お客が井戸に賽銭投げたり水飲んだりしないように見張っていました。

 子供の頃、井戸から水が湧いていた記憶がなかったのですが、今日見た井戸からは清水がこんこんと湧き出て、その水が菖蒲田を潤し、南池を満たしています。
 
で、江戸時代の隠田村(今の神宮前1丁目、4丁目、6丁目あたり)の古地図を見ると、池から流れ出た水は川になって参道を横切り、原宿駅の下をもぐって竹下口に出て、そこからブラームスの小道の下に隠された昔の小川を通って、明治通りを渡って、6丁目辺りでキャットストリート地下の隠田川まで流れて行っている様です。


 川談義で脱線しましたが、明治神宮御苑の菖蒲の見ごろは来週くらいの様子です。
 入園に\500かかってしまいますが、都会の中に残された武蔵野の面影は、確かに英気を与えてくれそうですので、パワースポットの称号も伊達ではない? そろそろ蒸し暑い時期ですので、ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか?

 そして明治神宮参拝の後は、是非あぷりこっとつりーご贔屓に。

絵本紹介(100) おかあさんだいすきだよ2014年06月09日 23:52

題名   : おかあさんだいすきだよ
作    : みやにしたつや
出版社 : きんの星社

 今回ご紹介するのは、「おまえうまそうだな」「おとうさんはウルトラマン」「シニガミさん」など、ポップな絵と奇想天外なお話で子供たちに大人気の絵本作家宮西達也さんが、今年2月に出した絵本です。
 宮西さんの絵本、子供に大人気と言いましたが、実はお話の奥が深くて、かえって大人にとって気づきを与えてくれる作品が多いように思います。
 今回の「おかあさんだいすきだよ」も、子育て真っ最中のお母さんにとっては胸キュンのお話しかもしれません。

 主人公は幼稚園に通う男の子。 どうやらとても素直で良い子のようで、いきなり「ぼくね おかあさん だいすき」と宣言しています。


 でも。。。
 おかあさんは朝、「はやくおきなさい!またねぼうでしょ」って怖い声でぼくを起こしに来ます。
 
そんなときぼくは思います。優しい声で「おはよう」ってぎゅうってだっこしてくれたら、ぼくね、もっとおかあさんのこと大好きだよ。

 着替えの時だって、おかあさんはいつも「ぐずぐずしないで早く着替えて!遅れちゃうでしょ!」ってせかすけど...
「うわーすごい!一人でちゃんとできたえらいぞー」って言ってくれたら、ぼくね、もっとおかあさんのこと大好きだよ。

 幼稚園の帰りに水たまりの泥水を跳ねて遊んで「ただいまー!」って帰ったら、「こんなに泥だらけにして!洗濯物たいへんでしょ!」っておかあさんは言うけど...
 「あははは...泥だらけ。楽しかったでしょいっぱい遊んで良かったね。」って言ってくれたら、ぼくね、もっとおかあさんのことだいすきだよ。

 するどい子供目線のメッセージ。わかるわかる。そーだよね!
 昔子供にこんなにゆとりを持って接してやったかな?って自信がなくなります。
 でもそんな迷いと後悔だらけの親でも、子供は「だいすきだよ」って頼ってくれますよね。その気持ち、大切に受け止めてあげたいですね。

 なんかもう一度子育てしてみたくなりました。
 えっ?孫を待て? いつまで待たされるか、こわい。。。

初体験 フクロウカフェ2014年06月10日 23:59

 勤めが非番の昨日、ちょっとご無沙汰してしまった老母の見舞いへ。

 最近訪ねると妙に改まってよそ行きの言葉で応対されるケースが続いています。
 きっと誰だかわからなくて、しばらく様子を探っているうちに息子だと気づいているんだろうなと思っていましたが、昨日の会話からどうやら医者が往診に来たと間違えていることが判明しました。

 母親の勘違いに口裏を合わせるべきか、なにいってんだよ息子だよと気づかせるべきか悩みながら、「おかあさんさぁ」とか「さすがおかあさん」とかできるだけたくさん呼びかけて、家族であることに気づいてもらう作戦に出てみました。
 すると訪ねて30分くらいした頃からようやく話がかみ合いだして、息子だということ認識してくれて、ほっとしました。

 人から聞いて知ってはいましたが、現実に母親から忘れられる体験をすると結構寂しいものですね。これから益々こんなケースが増えていくのでしょうね。

 すっかり痩せてしまった老母の寝顔に別れを告げてから、ちょっと気持ちを落ち着けたかったので、前から気になっていた高円寺にあるフクロウカフェのバロンを覗いてみることにしました。

 カフェのドアをあけると、入り口近くに大きなバードケージがあったので、フクロウを探しましたがそこにはいません。
 「いらっしゃいませ」というご主人の声で奥を見ると、椅子の背に大きくてかわいいフクロウのぬいぐるみが。

   ん?ぬいぐるみにしては羽毛の感じがリアルすぎる。
 でも全然動かないし、やっぱぬいぐるみだよね。

   そろそろと近づいて、あれ?生きてる?
 ようやくそれが本物の生きているフクロウであることに気づきました。見慣れない来客に興味津々でじっと見つめてくれていたので、微動だにしなかったようです。

 このフクロウ、カラフトフクロウと言う種類だそうで、体高50cmはあったと思います。
 
お店にはもう一羽メンフクロウという体高30cm位の子もいましたが、昨日はカラフトフクロウの正面の椅子に座ってしばらくポケーっとフクロウくんのしぐさを眺めていました。

 フクロウって、しぐさや表情が人間ぽくって、静かで、目が合うとわかり合えてるような錯覚を覚えますが、きっとそこが魅力で虜になる人が多いんでしょうね。

 私もフクロウと目と目で会話を楽しんで、なんとなく引きずっていたショックのことを忘れることができました。

 フクロウに触ることはできないお店ですが、また癒されに行こっと。

クールビズ2014年06月11日 23:50

 今年もサラリーマンの皆さん、6月に入って軽装になりましたねー。
 いわゆるクールビズ。

 堅苦しい格好をするのが苦手で暑がりの私にとっては、世の中もラフなスタイルになってくれて、周りから浮かずに済むのでクールビスは大歓迎です。
 いつから始まったか忘れてしまいましたが、最初はノーネクタイのサラリーマン諸兄の姿はどこか間が抜けて頼りなく見えたものです。でも最近では一年中ノータイの人が増えましたねー。見慣れてしまえばそれほどだらしなくないし、むしろビシッと決めている人見るとなんかやたらとカタカナ言葉使って煙に巻かれそうで警戒してしまいます。

 ネクタイは「なんでこんな布きれぶら下げて歩かなきゃなんないの」
と昔から否定的でしたので、着けないで済ませられる昨今を喜んでいますが、プレゼントにネクタイを選んでくれていたUshiさんからは、他の物を考えなきゃならなくなって面倒くさいと文句言われました。

 ビジネススタイルに限らず、どうもみんなが同じ格好している風景が嫌いなので、娘の高校進学の時は制服のない学校を提案してみました。そしたら我が家の女子3人から、「私服は毎日着て行く服考えるのが面倒。」「同じ服着続けられないから、たくさん揃えなきゃならなくてお金がかかる。」「制服の方がカワイイ。」とボコボコにされてしまいまいた。

 えーっ!そんなもんですか?
 今日誰が何着ていたかなんて、全然覚えてないよ私。
 女子の世界って、たいへんだったのねー。

絵本紹介(101) おしいれのぼうけん2014年06月12日 23:48

題名    : おしいれのぼうけん
文     : 古田 足日
絵     : 田畑 精一
出版社  : 童心社

 この絵本を紹介しようと準備していたさなかの2日前、ニュースで古田足日先生の訃報に接しました。日本の児童文学をけん引されてこられた偉大な作家先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。

 「おしいれのぼうけん」は初版が1974年なので、自分の子供時代も、子育て時代とも微妙にズレていて、実のところ私は絵本屋を始めるまで存在を知りませんでした。
 あぷりこっとつりー向かいの美容室CORさんの売れっ子美容師堀井さんから、思い出に残る絵本として「おしいれのぼうけん」を強く推薦されていて、それが最近ようやく入手して読むことができました。

 累計200万部以上も売れた絵本だそうですので、ご存じの方も多いことだろうと思います。

   物語はさくらほいくえんと言う名前の保育園です。
 この保育園の園児たちの怖いものは2つ。
 先生の注意をいつまでも聞かないでいると入れられてしまう押入れと、先生が人形劇で演じるねずみばあさん。
 押入れの中は真っ暗で暑くて、
大概の子は中に入れられると途端に心細くなって謝ります。
 ねずみばあさんはたくさんのネズミの子分たちを自由に操ったり、魔法をかけて猫を動けなくして食べてしまったり、子供たちにとっては絶対に会いたくない怪物です。


 ある日昼寝の時間、おもちゃの取り合いからさとしとあきらが布団の上を走り回っての追いかけっこを始めてしまいました。
 先生の「やめなさい!」という強い言葉にも耳を傾けないで追いかけっこを続ける二人は、やがて先生に捕まえられて「中でよく考えなさい」と押入れに放り込まれてしまいます。


 さとしは「押入れに入らないで考える!」と先生に訴えたのに。
 あきらは「悪いのはぼくじゃない。おもちゃをとったさとちゃんだ。」って言ったのに。

 押入れの中は真っ暗で壁の木目やシミが怖いものに見えてきて、あきらは泣きだして先生に謝ってしまいそうになります。
 するとさとしがあきらの手を握って、「あーくんがんばれ!」

 でも押入れの中では大変なことが起きようとしていました。
 壁のシミがいつかねずみばあさんの顔になって、壁から這い出してきました。
 壁の木目は暗いトンネルになって、さとしとあきらを吸い込んでしまいます。

 二人の行く先には、何が待っているのでしょう。

   この絵本、80ページにもなる絵本としては異例のボリュームですが、子供たちは飽きずに最後まで夢中になって読み続けるそうです。
 長編なのに子供をひきつける魅力って、なになのかなぁーと考えてみました。
 思い当ったことは、例え罰を食らっても、自分たちの言い分をちゃんと聞いてくれなかった大人に簡単には屈しないぞ!というレジスタントなさとしとあきらに自分たちを重ねて、当事者になって物語に入り込んで冒険しているのかもしれません。

 子供の時って、保育園、幼稚園、学校それに家庭で、大人の思い込みで悪い子にされて、理不尽な罰を与えられたこと結構あったこと、思い出しました。
 そんな時、「なんだよー、悪いのは俺jじゃないぞ。ちゃんと見やがれっ!」て心の中では叫んでましたね。
 だから「おしいれのぼうけん」は大人に抵抗して最後は和解を勝ち取る、子供にとって自分たちもやってみたい憧れの抵抗なんじゃないかな?

    【水泳ダイエット(目標30週で10kg減)】
 5月26日(月)から ただいま3週目。
    泳いだ距離累積 7.35km
     体重減の累積  2.2kg

     いまのところ順調。。。