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絵本紹介(99) IN THE FOREST2014年06月05日 23:58

題名   : IN THE FOREST
作    : MARIE HALL ETS
出版社 : Penguin Books

 邦題「もりのなか」で日本でも有名な絵本の原書です。
 男の子が森の中でいろいろな動物と巡り合っていく物語ですが、色の無いモノクロの絵が柔らかくて、どんな動物がいても不思議ではなさそうな深くて静かな森をイメージさせてくれました。

 ぼくは紙の帽子をかぶって、新しいラッパを持って森に散歩に行きました。


 すると大きなライオンの昼寝に出会いますが、ライオンはラッパの音で目覚めて、「どこ行くの?たてがみとかしたら僕も一緒にいくよ。」


 またしばらく歩いて行くと、小象が2頭水浴びをしていて、「ちょっと待って!」 2頭は急いで耳を乾かして服を着て僕についてきました。


 ぼくが森の中を歩いていると、その後もヒグマ、カンガルー、コウノトリ、猿、ウサギと出会って、みんなで隊列を組んで、森の中を楽器や鳴き声や手をたたいてパレードしました。


 パレードの次はみんなでおやつを食べて、ゲームをして、最後はかくれんぼ。ぼくがオニになって数え終わって目を開けると、動物たちは誰もいません。代わりにぼくを探しに来たお父さん見っけ。


   ぼくは動物たちに、「今度また森に来た時に見つけるから、どこにもいかないでねー。」と言って、おとうさんの肩車で家に帰りました。


 ストーリーはこんな感じで子どもの頃自分も想像の世界でよく遊んでいたことを思い出させてくれました。
 原文は When I went for a walk in the forest. のフレーズが繰り返し登場して、詩のようなリズムで読み聞かせたり、楽しいメロディをつけて歌うことができそうです。
 ベッドに入ってお母さんやお父さんの抑揚のあるささやきや耳元の優しいメロディーを聴きながら、モノトーンの絵を見ていると、いつの間にか子どもは眠りに落ちていく。子守唄のように優しい絵本です。

 翻訳絵本をご存じの方も、是非一度原文でも読んでみてください。