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絵本紹介(74) We're Going on a Bear Hunt2014年03月06日 23:05

題名   : We're Going on a Bear Hunt
文    : Michael Rosen
絵    : Helen Oxenbury
出版社 : WALKER BOOK

 今回ご紹介はリズミカルな詩のような文章と、文章から伝わるリズムを後押ししてくれるイラストがとても素敵な絵本です。
 「きょうはみんなでクマがりだ」という邦題で日本語にも翻訳されていますので、あっ知ってる!という方もいらっしゃるかもしれません。

 We're going on a bear hunt. 今日はみんなでクマ狩りだぁ。
We're going to catch a big one. でっかいクマをつかまえるぞ。
What a beautiful day! なんてすてきな日!
We're not scared. 怖くなんてないさ。

 お父さんと4人の子供とシープドッグが歌いながら楽しそうに出かけます。
 するとみんなの行く手に草原、川、泥沼、森、雪嵐が次々と現れて、環境がくるくる変わっていきます。

 でもそのたびに5人と一匹は、楽しげな呪文のように擬音を唱えながらその環境を乗り越えて行くんです。

   背丈の高い草原を通り抜ける時は、
 Swishy swashy! Swishy swashy! Swishy swashy!
 胸までつかる川を渡る時は、
 Splash sporosh! Splash sprosh! Splash sprosh!
大きな木がたくさんの森の中では、
 Tukutuku hooshi! Tukutuku hooshi! Tukutuku hooshi!
(それはウソ。)

 「きょうはみんなでクマがりだぁ。。。」と擬音をパターンとして繰り返す進め方は、みんなで歌うたいながら自然を行く楽しいハイキングの雰囲気が良く伝わってきます。

   いろんな環境を通り越して、見つけた洞穴に入ってみるとそこは。。
 湿ってピカピカした鼻!? 大きなふさふさ毛が生えたふたつの耳!? そして二つのギョロ目!! クマだぁー!!!


 本当にクマに会っちゃった5人と一匹、一目散に逃げ出しますが、さあどうなるんでしょう。

 お父さんと子供たちと犬一匹のプチ冒険。ヘレン・オクセンバリーの素敵な絵で子供の頃のワクワク感が蘇る絵本です。

 小さい頃私もよくわけのわからない歌を歌いながら野山に分け入っていたずらしていました。
 3歳の頃に東郷神社の森でまっ黒なクマに遭遇して、あわてて家まで逃げ帰ったらクマが玄関まで追いかけてきた思い出があります。家族に話ても取り合ってもらえませんでしたが。