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ちょっとカナダまで。2014年03月05日 23:55

 今日はちょっとカナダまで出かけていて、さっき帰ってきました。
 と、言っても赤坂のカナダ大使館ですけどね。

 今晩、今開催中の東京文芸フェスティバルのイベントの一つとして、邦題「どこいったん」と「ちがうねん」の二つの絵本の原作者と翻訳者のトークショーがカナダ大使館のホールで催されたので、見に行ってきました。


 「どこいったん」(原題 I Want My Hat Back)と「ちがうねん」(原題 This is Not My Hat)はカナダ人若手絵本作家のジョン・クラッセンさんが描いた絵本で、「ちがうねん」はアメリカでその年もっともすぐれた児童書に贈られるコルデコット賞を受賞したほど今売れています。

   どちらの絵本も、シャープなのに暖かみのあるシンプルな絵と、ごく短い単純な言葉の組み合わせですが、ワクワクしながら話の展開を追うような、絵本の王道作品に仕上がっています。

 ただでさえ面白いのに、ある日クレヨンハウスの担当者さんが、この絵本を関西弁にしちゃおうと考えて、大阪出身の絵本作家長谷川義史さんに白羽の矢を立てました。

 これが、大当たり。
 私、たまたまつい先日この2冊を発見して取り寄せているところですので、入荷次第このブログで紹介させていただきますが、まるで最初から関西弁の為に作られたように”ピタッ”とハマった!(と、個人的に思っています。)実に面白い。

 今日のイベントでも、「どこいってん」をクラッセンさんと長谷川さんが交互に読み聞かせるというコーナーがあったのですが、クラッセンさんの英語は「フフフ」程度の受けなのに、長谷川さんの関西弁は「がはは、どはは」の爆笑連発で、クラッセンさんちょっと嫉妬していました。

 この二冊には特別に長谷川さんの朗読CDつけたらバカ売れ間違いなし。関西弁って、ユーモアと、暖かみと、ちょっと自虐も入っていて、とってもホッとさせられますよね。
 ほんと、楽しかったです。

 あぷりこっとつりーになかなかおいでになれない、けど気になっちゃった皆さん、「どこいってん」と「ちがうねん」の試し読みはお近くの書店で。お買い上げは当店で。