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絵本紹介(64) しごとをとりかえただんなさん2014年01月26日 23:25

題名   : しごとをとりかえただんなさん
文    : ノルウェーの昔話
絵    : ウィリアム ウィースナー
訳    : あきの しょういちろう
出版社 : 童話館出版

 むかし小さい家で若いお百姓さんの夫婦が、だんなさんが畑を耕して、おかみさんはうちの仕事をして暮らしていました。


 ある夕方、畑仕事で疲れ切っただんなさんがおかみさんに言いました。
 「おまえは、ずいぶん楽なくらしをしているものだ。」

するとおかみさんは、「そんなことを思っていたのか?おまえさん。」「それなら明日から仕事をとりかえようよ。」と言いました。


 そういう訳で、つぎの朝からおかみさんは畑に出かけて、だんなさんは家の仕事をはじめました。

 最初は鼻歌混じりに掃除をしていただんなさん、夕食にパンケーキを焼こうとして、鶏小屋から卵を取ってきましたが、うっかりつまずいて卵を割ってしまいました。
 そこで今度はオートミールを作ろうとしますが、、途中喉が渇いたので地下室でリンゴ酒を飲もうと思って目を離したすきに、猫に鍋をひっくり返されて、リンゴ酒のことをすっかり忘れて猫を追いかけてしまいます。


 一つのことをしようとすると他の用事が入って、前の仕事をうっかり忘れてしまう旦那さん。
 地下室をリンゴ酒の池にしてしまうは、牛を宙づりにするは、オートミールの鍋にはまり込むは、さんざんな目に合ってしまいました。


 次の日、だんなさんとおかみさんの仕事はまた元通りになって、だんなさんは畑に出かけて、おかみさんは家の中の仕事をはじめました。


 でもそれからはだんなさんはおかみさんを手伝って家のしごとも良くするようになったそうです。

 主婦の仕事って、これで完成っていうゴールが無いですからね。  奥さんのことを一日中家にいられていいなーと羨んでみても、一度でも家の仕事をやってみたら、殆どの人が会社に行っている方が楽と思い知らされるって聞きますよね。(身に覚えがあります。。。)

 世の中の勤め人のだんなさんたち、お互い奥さんに感謝してちゃんと家事も手伝うようにしましょうね。

コメント

_ ミーコ ― 2014年01月27日 15:16

そーですね、男性だからとか女性だからとか関係なく、生活を共にしている者同士、お互いに助け合って家事だって協力しあって、楽しく暮らしていけたら理想ですよね。でもどうしても相手の方がラクをして羨ましいって思ってしまうのが人間なんでしょうか?
ま、ご主人がコンビニ弁当を食べている時間に、奥様達がどこかのホテルのランチ、なんていうこともありますからね〜。私も普段は母に食事を作ってもらっている立場上エラそうな事は言えませんが...ハハ。

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