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絵本紹介(60) MUSEUM ABC2014年01月12日 23:58

題名    : MUSEUM ABC
作     : THE METROPOLOTAN MUSEUM OF ART
出版社  : Little, Brown & Company's

 「だれでもアルファベットのAはApple(リンゴ)のAだと知っています。でも誰もがみなが同じようにリンゴを見ているでしょうか? この答えを探す場所として、世界中の最も興味深いリンゴのいくつかが見つかる、メトロポリタン美術館よりも適した所ってありますか?」

 今回ご紹介する絵本、と言うかアメリカのメトロポリタン美術館所蔵の超一流絵画の写真を贅沢につかったABC本の巻頭の言葉です。

 まずはちょっと中身を除いてみましょう。

 AはApple(リンゴ)のA

(左上リヒテンシュタイン、右上セザンヌ、左下Orchard painter、右下コーネリー)

 BはBoat(舟)のB

(左上エイキンズ、右上モネ、左下広重、右下アイヴス)

 DはDance(ダンス)のD

(左上一蝶、右上ドガ、左下ムガール時代、右下ボテロ)

 HはHair(髪)のH

(左上スチュアート、右上歌麿、左下エジプト壁画、右下オノレ)

   所変わり、人も文化も異なれば、同じ物を描いた場合でも全く違った絵になることが一目瞭然です。
 アルファベットを覚える年ごろから、個人個人の物の見方の多様性、文化の地域性の違いに気づかせて貰える子供たちは、とても幸せですね。教育って、こういう風にしてほしいなぁ。

 君が代を唄わない教員を恫喝したり、権力者に好ましい歴史を学ばせようとしたり、空気を読めと道徳教えたり、多様性を委縮させる矯正は、国と国民をもろくするだけのような気がしますけどねぇ。

 避暑地の彼の人が、ある意味オジサンで、見方を変えればぼくちゃんで、ひょっとすると匿名希望だっていいじゃないですか。ねー。

 だから人間は面白い!