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絵本紹介(59) ナイト キャット2014年01月09日 23:25

題名    : ナイト キャット
文     : ジェームス ブレーク
絵     : リサ&ヨハンナ ラーソン
訳     : 角田 光代
出版社  : 実業之日本社

 本日ご紹介の絵本は昨年6月に出版された新しい本で、スウェーデンを代表する陶芸家、リサ ラーソンが家族と一緒に作った絵本です。
 リサと娘のヨハンナがイラストを、夫のジェームスが文を担当しています。

    文は飼い猫たちの自由で気ままな暮らしぶりを唄った詩になっていて、もともと持っているリズムと韻を損なわないように、原文と訳が一緒に書かれています。

   たとえば、

Lying by the fire, on the cosy rug,
Lying in my basket, feeling warm and snug.
あたたかいだんろのまえ じゅうたんに「ねそべって
 ああ、 いいきもち うとうとしちゃう

Lifted like a baby, treated like the king,
My bowl is never empty, and let me say one thing;
あかちゃんみたいにだっこされて、 おうさまみたいにだいじにされる
 おさらはいつでもごはんでまんぱい でも ひみつをおしえてあげようか

 Going out for dinner, with the one I love,
Sitting on the highest wall, the smiling moon above.
いとしのあの子と おいしいものたべにでかけて
 まちでいちばんたかいへいにこしかえて にこにこがおのおつきさまみあげるんだ

 ですので、どちらかと言うと小さな子供さん向きというより、英語を学んだ中学生から大人向きの絵本かなと思います。

   とてもかわいい猫と温かみのある色使いのイラストにリズム感のある詩。原文を声に出して読んでみるのも、おもしろいと思いますよ。

 猫って昼も夜も寝てるだけかと思ったら、いつの間にか家を抜け出して自分たちの世界を作っているんですね。
 そこ行くと犬は正真正銘昼も夜もねてるだけ、そしてオジサンも。