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ボローニャ国際絵本原画展2013年07月20日 12:37

 今週月曜日、板橋区立美術館で開催されている「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に行ってきました。

 絵本に興味を持つようになってから、展覧会のタイトルに惹かれて行ってみたいなと思いつつ、毎年気が付けば終わってたというパターン。
 曲がりなりにも絵本屋のおやじデビューした今年こそと、日程を手帳とかカレンダとかスマホとか、あちこちメモしまくって、やっと忘れず出かけることができました。(どれだけぼけているんでしょうね、まったく。)

 絵本原画ということで、かわいらしさとかファンタジックとか、そういう種類のイラストがこじんまりとという会場を想像していたのですが、どうしてどうして。

 まず、結構なボリュームの展示品にびっくり。
 コンテストの入選者77名全員のイラストが5点ずつ展示されているので、ちょっとした美術展並みの作品数でした。

 絵に使われているテクニックは、鉛筆、インク、パステル、水彩、油絵、布、刺繍、CG、コラージュ、それらの混合と、実に多彩。絵の素人にとってはこんなにいろんな描き方があるんだーと妙に感心させられました。今まで何気なく見てきた絵本や児童書の挿絵は、実はイラストレーターがこんなにも一生懸命細部にこだわって仕上げていたのかと、そういう観点から絵本を見直してみるのも面白そうだなと思ったりしました。

 絵の種類は、かわいらしい絵、写実的な絵、緻密な絵、ちょっと怖いイメージの絵、シャープでシンプルな絵、実に様々でした。どの絵にも共通していることとして、そのままどこかの美術展に出展しても違和感が無いくらいの芸術品。たかが絵本とバカにすることなかれです。

 各イラストレーターが出展した5点の作品には、それぞれ短い説明が付いていて、その説明から物語を想像しながら見て回るのは楽しい時間でした。
 でもうっかりすると時間があっと言う間に過ぎていて、次の用事なんかがあると悲惨なことになりそうです。

 会場にはボローニャのコンクールで入選して、出版社に認められて絵本を出版した日本人作家の絵本も同時に展示されていました。
 どの絵本も従来日本で出版されてきた絵本の雰囲気とちょっと趣が異なって、それ故かフランス、スイス、ベルギーの出版社からの商品化です。 今はまだ日本での商業展開が難しいのかもしれませんが、海外で認められた若い絵本作家が少なからずいるということは、いずれ日本の絵本に新風が吹いてくるのかもと、ちょっと楽しみになりました。

 展覧会はこのあと8月11日まで板橋区立美術館。そのあと西宮市、高浜市、七尾市を巡回する予定です。

 それにしても、板橋区は毎年「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を開催していたり、廃校を利用した「いたばしボローニャ子ども絵本館」を持っていたり、とても独特の活動をしていて面白い区ですね。

 でも区の面積が広いので、板橋区立美術館はちょっと交通が不便。
うっかり長居してしまって、急いで原宿のお店に向かわなければならなかった私は、地下鉄副都心線が乗り入れている和光駅までタクシーを使いました。
 ワンメーターに足が出るくらいかなとタカをくくっていたら、あら、走る走る。結局\1,600かかってしまいました。とほほ。
 
 あのー ¥1,600必要経費で申告しても良いでしょうか?Ushiさーん。

あぷりこっとつりー店日記2013年07月20日 22:43

 裏原宿の小さな絵本と雑貨の店あぷりこっとつりー。今日アップしたホームページの「店日記」です。

 今日は涼しかった為か、裏原宿を探検して歩く若い人たちが先週よりも増えたようでした。そしてお店にもたくさんの方が立ち寄ってくださいました。

 絵本作家を目指して勉強中のお客様、美術大学で絵を勉強しているお客様、大学で絵本サークルに入っているお客様、そして将来保育士を目指している絵本大好きな高校生のお客様、みんな素敵な出会いでした。

 少し関西系のイントネーションの元気なお嬢様たち、犬談義で盛り上がった店主と同年代(?)のお二人連れ様、ご来店いただいてとても楽しいひと時を過ごさせていただきました。

 年長なので上から目線の物言いを許して頂くと、話した感じはみんな素直でよい子たちばかりでした。

 少しずつですが「あぷりこっとつりー」も、あれ、絵本屋さんだと見つけて頂く機会が増えてきている様です。
 頑張っている若い皆さんに、少しでもくつろいでもらえる店づくり、これからも頑張ります。