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絵本紹介(2)2013年05月28日 18:42

  タイトル : ねえ、どれがいい?
  文  : ジョン・バーニンガム
  絵  : ジョン・バーニンガム
  訳  : まつかわ まゆみ
  出版社: 評論社

 
  今日も昨日に引き続き絵本の紹介をします。
 例えば会社でちょっと残念なことがあったとき笑える絵本を。

 内容は、小さな男の子がひたすら「ねえ、どれがいい?」とつぎつぎ選択肢をあげて質問してくることの繰り返しです。
 でもその選択肢が実に突拍子もないのです。

 例えば、

 二千円でトゲのあるいばらに飛び込むのと、一万円で死んだかえるをのみこむのと、二万円でお化けやしきにとまるのと、どれがいい? 
 とか、

 ねえ、どれがいい? へびにまかれるのと、魚にのまれるのと、わにに食べられるのと、さいにつぶされるのとさ。 
 とか、

 どれも選びたくないけど、思わず笑っちゃう選択肢で、ついつい「どうしてもと迫られたらこれかな」、なんて真剣に考えてしまう自分がいます。

 つぎつぎ投げかけられるむちゃくちゃな質問に迷いながら進んでいくうちに、へこんでいたことなどなんかもうどうでもよくなって、「まっ、へびのジュースを飲まされるよりはましかー。」なんて、妙に元気が出てしまいます。

 ジョン・バーニンガムのとぼけた絵が、質問の面白さをさらに引き立てて、このユーモアは大人こそわかって欲しい一冊です。

 でも突きつけられる苦渋の選択肢がうれしくなっちゃうのは、ひょっとしてMっ気のせい?

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