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開店準備(4)2013年05月26日 11:05

 今日もお店に「出勤」しています。

 だいたいいつもJR原宿駅竹下口から裏原宿のお店にやってきます。
 早朝や夜間でないと竹下通りはすごい人ごみでまともには歩けないので、竹下通りより一本北側の住宅街を下って東郷神社の境内を通り抜けてSECOM本社前の横断歩道を使っています。
 今日は東郷神社で結婚式を挙げるカップルがおいでの様で、本殿前で親族集合写真の撮影中でした。

 もうとっくになくなってしまいましたが、私の生家は竹下通りにありました。

 生家には裏庭があってそこから土手をよじ登ればそこはもう東郷神社境内。今は日本庭園風に整えられた境内の池は、全然整備されていない悪ガキ好みのワイルドな遊びスポットで、東郷記念館も中之島まで架けられた橋も存在せず、島に行くには池のところどころに顔を出した石を飛んで渡るしか手段はありませんでした。
 幼かった私は何度挑戦してもしくじって池に落ち、年長の悪ガキの成功を濡れたパンツのまま羨望の目で見つめていました。

 ある夏何かの事情で池の水が干上がって底の泥が顔を表して、私はそこに河童の足跡を見つけました。
 と言うか、手のひらくらいの大きさで水かきみたいな足跡が中之島に向かって転々とあったので、河童に違いないと信じ込んだのです。(家族の誰に話しても受け入れてもらえませんでしたが) 
 東郷神社の森とそこから続く隣の社会事業大学の森は深く、子供にとっては大密林で、河童もクマも、幽霊だっていても全然不思議ではない神聖な場所でした。(クマと幽霊の目撃談はまた後日)
 足跡目撃以来池に遊びに行くたびに、どこかに潜む河童を探しましたが、それから一度も手がかりすら見つけられませんでした。

 東郷神社の池を見ると、あの時やっぱり河童はいたんじゃないかと今でも息を殺してあたりを見回してしまいます。

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