http://apricot-tree.asablo.jp/blog/img/2013/06/17/29f71b.jpg

絵本紹介(290) きみがしらないひみつの三人2016年11月13日 22:43

題名   : きみがしらないひみつの三人
作     : ヘルメ・ハイネ
訳     : 天沼 春樹
発行所  : 徳間書店

 若い時は思いもしませんでしたが、50を過ぎるとよくまあ今まで大過なく人生過ごせてこれたなぁと、自分の幸運に感謝の気持ちが強くなりました。なにか大きな力で、誰かに守られて健康で幸せな生活を日々送れているような。。。 この絵本は自分では気づかない、けれどいつも自分を支えてくれる秘密の三人のお話です。

 きみが、うまれた日、三人のともだちは やってきた。  


 頭脳を守るアタマはかせ。こころを世話するハートおばさん。そしてなんでもおいしく食べて栄養に変えるいぶくろおじさんの三人。


 たとえば、きみが見たり聞いたりクンクンしたりして感じることは、みんなアタマはかせに伝わっていく。はかせは急いでカードに書き留めて、きみが、いつでも思い出せるようにする。

 ハートおばさんはきみの心に湧いてくるいろんな気持ちの世話をしてくれる。涙でびしょびしょの気持ちは乾かしてくれるし、けんかして壊れた気持ちはのりで直してくれる。


 いぶくろおじさんは腕利きのコックだ。きみが食べたものを全部、一生懸命もういちど料理してくれる。冷たい飲み物はきみがお腹をこわさないように温めてくれるし、熱いものはフーフーさましてくれる。

 三人は仲のいい友達だけど、時々けんかもする。三人がそろってだんまりを決め込むと、きみは病気になってしまうんだ。


 三人の友達はずっときみと一緒だよ。いつもきみから離れずに応援してくれる。ずっとついていく。きみがこの世からさよならする日まで。。。



 おれはひとりで生きてきたし、これからだって誰の手も借りない!若い時は思いがちですが、ひみつの三人だけではなくて、親だって一生懸命わたしたちを守ってくれていました。それに気づくのは自分が親になってみてから。私たちはいろんな人や宇宙の大きな力に支えられて暮らしているんですね、きっと。