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絵本紹介(273) ガストン2016年04月24日 23:59

題名   : ガストン
文    : ケリー・ディプッチオ
絵    : クリスチャン・ロビンソン
訳    : 木坂 涼
発行所 : 講談社

 今日ご紹介する絵本は、読む人によってとらえ方が違うかも。ある人は家族って?と考えるかもしれなし、ある人はそんなこともあるかもねと思うかもしれません。作者が意図したのかどうか、ちょっと奥深い絵本。。。かな?


 プードルのお母さんには4匹のかわいい子供がいました。
 名前はフィッフィ、フッフ、ウッラッラー、ガストン。みんな白くてかわいい子たちです。


 ちょっとすると、子供たちはティーカップくらいの大きさに育ちました。
でもその時ガストンはティーポットサイズ。


 子供たちはお母さんに教わった通り上品に泣きます。
 キャンキャンキャン。でもガストンはバフン。

 子供たちはお母さんに教わった通り上品に歩きます。
 シャナリシャナリシャナリ。でもガストンはドッタン。

 春になって、プードルのお母さんは子供たちを連れて公園に遊びに行きました。
 するとそこにはブルドックのお母さんが、やっぱり4匹の子供を連れて遊びに来ていました。
 名前はロッキー、リッキー、ブルーの、アントワネット。


 プードルのお母さんも、ブルドックのお母さんもびっくり。
 ガストンはブルドックの子供たちと、アントワネットはプードルの子供たちとそっくりだったのです。

 ガストンにもアントワネットにも、何が起こったのかすぐにわかりました。
 お母さんたちが戸惑う中、ガストンはブルドックの家族と、アントワネットはプードルの家族と、それぞれ一緒にお家に帰りました。


 アンデルセンのみにくいアヒルの子のお話だったら、やっと本当の家族に出会えた白鳥の雛は、美しい白鳥たちに囲まれて幸せな暮らしを取り戻すのですが。。。
 映画「そして父になる」はどうでしたっけ?
 さて、ガストンの場合はどうなんでしょう。

 この絵本を読んで、自分の場合はなんで娘たちを愛おしく思うのかな?と改めて思うと、一緒に暮らした時間、思い出の積み重ねがたくさんあるからじゃないかなと思います。  父親になって二十数年、たぶん血のつながりを意識したことって、ほとんどありません。(娘に偏平足を受け継がせてしまったことに、後ろめたさは感じますが。。。)
 きっと共有した時間がある領域を超えたところで、君の子じゃないよと言われても気にならなかったかなと思います。

 母親だったら、また違った気持ちを持つのかな?Ushiさんに聞いてみよ。

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