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絵本紹介(244) あとでって、いつ?2015年11月15日 23:38

題名   : あとでって、いつ?
作    : 宮野 聡子
発行所 : PHP研究所

 ドキッとするタイトルの絵本です。子供に何かねだられて、面倒くさくて「あとで」とか「こんど」とか答えて、結局果たさなかった苦い思い出ありませんか?


 両親が惣菜屋さんを営む家の男の子。保育園でまだ遊んでいたかったのに、ママのお迎えです。
 「もっとあそんでいたいな」といったら、ママは「あとで あとで。さ、かえろう」


 家に帰っても男の子はひとりぼっち。ママに「あそぼう」とねだると、「あとで あそぼ。 えをかいてまっていて」
 男の子は画用紙がいっぱいになるくらい絵を画きましたが、ママはやって来ませんでした。


 お腹がすいてきたので、男の子はママのところに「なにかたべていい?」と聞きに行きましたが、ママは「あとで おやつよういするから。おりがみであそんでいたら」
 男の子は昨日買って貰った折り紙を全部折ってしまいましたが、ママはやって来ません。

 店の前に車が止まって、配達からパパが帰ってきました。男の家は「パパ、あそぼ!」と言ってみましたがパパは「あとで あそぼうな!」


 仕方なくひとりでおやつを食べてジュースを飲もうとしたら、こぼして洋服を汚してしまった男の子。濡れた洋服のまま部屋で待ち続けていたら、ようやくママが「おまたせ」とやってきました。

 でもママは散らかった部屋を見て、「まぁ、どうしてこんなにちらかっているの?」と驚いています。


 待たされてばかりでやっとママが来てくれたのに、ママにしかられてしまいそう。。。
 ママ、ちょっと話をきいてあげて!

 大人だって本当は子供とゆっくりと遊んであげたいのに、仕事に趣味に追われてしまって、ついしわ寄せが子供に行ってしまいがちですね。「あとで」は便利な言葉ですが、政治家や役人の「善処します」みたいにしないように気を付けましょうね。

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