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絵本紹介(232) じゅっぴきで ござる2015年10月01日 23:54

題名    : じゅっぴきで ござる
作     : エクトル シエラ
絵     : 高畠 純

 今回の絵本は、ユーモア絵本を描かせたら日本の第一人者(個人的感想です)の高畠純さんが絵を担当された楽しい絵本です。お子さん向け絵本の王道、繰り返しパターンを取り入れた、読み聞かせ向きなお話です。


 おはなしを きいてくださる?


 さるが じゅっぴき あそんで いたでござる。

 いっぴき ざるそばを たべすぎ、 きゅうひきでござる。


 いっぴき バナナを あさる。 はっぴきでござる。

 お分かりですね。
 毎回、おサルが「~さる」や「~ざる」のつく理由でだんだんリタイヤして、数が減っていきます。

 どんな理由かと言うと。。。

 いっぴき とげが ささる。( さサルね。)

 いっぴき はしりさる。 (ハイハイ、走りサルわけですね。)


 いっぴき リハーサル。 (いったい何のりはーサルなのかな?)


 いっぴき みざる。 (見ザルというか、見えザルでないかい?)

 なにも いわざる。 ここから たちさる。

 単純なパターンですが、次はなんの”さる”がでてくるのかなぁとついついあれこれ想像してしまいます。サルたちの表情もとぼけていて楽しい絵本です。さすが高畠純さんの絵。

 ところで、ユーモア絵本の高畠純さんと、ナンセンス絵本の高畠那生さんは親子だってご存知でした。わたしは最近台湾人のお客様から教えて貰って知りました。どおりで作風似ていると思いました。