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絵本紹介(212) もしもぼくがおとなだったら2015年07月19日 22:48

題名    : もしもぼくがおとなだったら
文     : ヤニコヴスキー エーヴァ
絵     : レーベル ラースロー
訳     : マンディ ハシモト レナ

 今日ご紹介の絵本はハンガリーの絵本の日本語訳です。子供の視線から見た大人の勝手、矛盾がするどく描かれていて、どちらかというと子供目線に共感してしまいます。


 こどもは」みんなしっている。
 わるいこになるほうが (いいこでいるより)
 もっとずっとおもしろいんだってことを。

 おとなはいつも
 わるさはいけません! いいこにしてなさい!
 いうことをききなさい!
 こどものときがいちばんいいんだ!
   というだけ。


 でもね。こどもはみんなしっている。
 おとなのほうがいいことたくさんあるんだ。

 おとなはすきなふくをきるおとができるし、
 しょうぼうしゃのサイレンをきいたら、まどからにりだしてみてもいいし、
   テレビのいちばんおもしろいところでねなくてもいいもん。

 おとなはじぶんのすきなことをしているのに、
 こどもはおとなのいうとおりにしなけらばならない。
 おとなはいつもこどもにちゅういしてばっかり。

 もしもぼくがおとなだったら、やりたことがたくさんある!
 おおきなチョコレートをごはんのまえにいちまいたべて、

 てでハエをつかまえて、
 のらねこたちをみんななでてあげて、
 よごれたくつのままおうちにはいって、
 おうちでキリンをかって、いっしょにねむる。


 もしもぼくがおとなないなってけっこんしたら、どんなおうちにすもうかな。
 へやのなかでボールあそびができたり、
 おおきなきをうえきばちにうえたり、
 おふろでさかなをそだてたり。

 そして、ぜったいになんにもすてない。
 だって、ぼくがもってかえったものはぜんぶたいせつなたからものなんだ。

   そうですよね。おとなの言ういい子なんて、ぜんぜんつまらない人間ですよね。最近ようやくわかった始末ですが。
 しかし、この絵本のなかで子供が大人だったらやるぞと憧れている”悪いこと”、結構やっているなぁと自分にビックリです。

   ご飯前にお菓子を食べちゃうし、急いでいたら素手でハエも捕まえちゃうし、野良猫はもちろん撫でるし、キリンじゃないけど犬を布団に入れて眠るし、部屋でボールをけっとばすし。。。

 だからいつもUshiさんにため息つかれるのかなぁ?