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絵本紹介(206) ヤマネコ毛布2015年06月25日 23:25

題名    : ヤマネコ毛布
作     : 山福 朱美
発行    : 復刊ドットコム

 今日ご紹介する絵本は、お話も絵(版画)もちょっとワイルドなのに小さいお子さんでも読める絵本になっている、不思議で型破りで心に残る絵本です。と偉そうに語っていますが、実はこの絵本に関しての適当な形容方法が見つからずにイズイ(北海道弁です)のですが、まぁー難しいことはともかくどこかで探して一度読んでみて下さい。


   ヤマネコが ハリネズミに いいました。
 「たびに出ようとおもう。」
 もうきめた というかおです。


 (ねっ。変な出だしでしょ? ヤマネコの顔も上手いのか下手なのかちっともわかりませんが、でも印象に強く残ります。)

 おどろいた ハリネズミは、森のなかまに 布とハリを くばって いいました。
 「ヤマネコが 森をでていく。 おもいでを ししゅうにして プレゼントしよう。」


   (お話、かなりの飛躍があるのに、違和感なく受け入れてしまいます。刺繍という発想が面白いし、いろいろな動物たちのヤマネコとの思い出がみんな面白い。)

 サルはあっという間にヤマネコを抱えて木から木へわたった思い出を 刺繍にして、「しがみつく ヤマネコのツメ、すごく いたかったな。」

 クマのかあさんは冬眠中にヤマネコがよくやってきて、クマをコタツ代わりにしていたことを思い出しながら刺繍をします。


 「ネコのなかまどうしで ばりばりツメとぎ。 きぶんそうかい、すーっとしたな。」とあっちこちでツメを研いだ気もちいい思い出にいたるトラ。


 他の動物たちもヤマネコとの楽しい思いでをつぎつぎ刺繍にしていきますが、リスだけは「あいつに プレゼントするなんて やなこった!」と怒っています。いつも追いかけられていたからねぇー。

 ヤマネコの旅立ちの日ハリネズミがみんなの刺繍の布をつなぎ合わせた毛布を渡すと、あんなに嫌がっていたリスも、枯葉で作った枕を持ってやってきました。

 森のにおいがいっぱいの枕と、思い出がつまった毛布を持って旅立って、夜は森のにおいと思い出に包まれて、ぐっすり眠ることができました。

 この絵本には、物語のあとの巻末に、それぞれの動物が縫った刺繍をプリントした絵葉書が付いています。
 山福朱美さんの素朴で荒削りであたたかい版画と、単純だけどおもしろいお話がマッチして、とても味のある絵本になってます。

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