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絵本紹介(189) りゆうがあります2015年04月26日 17:49

題名  : りゆうがあります
作    : ヨシタケシンスケ
発行所 : PHP研究所

 今日のご紹介は「りんごかもしれない」で第6回MOE絵本屋大賞を受賞したヨシタケシンスケさんの新作です。大人はついつい子供の困ったクセを今のうちに直してしまおうと力が入りますが、子供にだってちゃんと理由があるんです。まずは聞いてみましょうよ。

 僕は鼻をほじるクセを持っていて、おかあさんから「お行儀が悪い」といつも怒られます。
 でも僕にもちゃんとした理由があれば、鼻をほじってもいいんじゃないだろうか?

   鼻をほじっているようにみえるけれど、実は僕の鼻の奥に付いている、みんなを楽しい気持ちにするウキウキビームのスイッチを押しているんだし、


 ご飯をボロボロこぼしちゃうのは、小さな不思議な生き物たちにおいしいご飯のおすそ分けをしているからだし、


 花壇の縁や石垣の上みたいに一段高いところをみつけると登っちゃうのは、木から降りられなくなったネコを見つけた時に助けてあげるための訓練をしているから。


 汚れた手をズボンや服で手を拭くのは、白鳥やシロクマで手を拭いたらかわいそうだから。


 そう言ったらおかあさんは、「なるほど。。。よーくわかったわ。でも、汚かったり、お行儀が悪いやつは控えて頂けるかしら?!」だって。  おかあさんだって話しながら髪の毛いじるクセがあるのに、それはどうなるわけ?


  「りんごかもしれない」も、「ぼくのニセモノつくるには」も、今回の「りゆうがあります」も、ヨシタケシンスケさんの絵本は、いつも子供の頃誰にでも似たような覚えのある妄想の広がりをユーモアたっぷりに描いています。きっと子供の気持ちを持ち続けている作家さんなのでしょうね。 すばらしい。
 ところでこの絵本で僕がおかあさんに言われている小言って、私がUshiさんに言われていることとずいぶん重なるんですけど。。。どういうこと?

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