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絵本紹介(171) どんぐりぼうやのぼうけん2015年02月19日 22:44

題名    : どんぐりぼうやのぼうけん
作     : エルサ・ベスコフ
訳     : 石井登志子
発行所  : 童話館出版

 今日ご紹介の絵本は、少し前1月18日にご紹介した「雪のおしろへいったウッレ」と同じく、スウェーデンの人気絵本作家、エルサ・ベスコフの作品です。森の中に暮らす妖精たちの暮らしを、生き生きと、可愛らしく描いています。


 どんぐりぼうやのオッケとピレリルは、背の高いかしわの木のてっぺんにあるお家で、おとうさんとおかあさんと一緒に暮らしています。


 秋になって強い風が吹いた日、オッケとピレリルは風に運ばれるかしわの葉っぱに乗り込んでみたら、森のそとのはるか遠くまで飛ばされてしまいました。そして落ちたところは小人のお婆さんたちが洗濯したばかりのトロルの髭の山の上。


 洗濯物を汚されて怒ったお婆さんたちは、二人にトロルの元に髭を配達してくるように命令します。


 その頃、オッケとピレリルがいないことに気づいてどんぐりおかあさんは心配していました。そこに現れたリスのスバンスさんは、二人を探す役目を買って出て、はしばみのヌッタと一緒にでかけて行きます。


 途中出会ったカケスの証言で、オッケとピレリルの二人はかしわの葉に乗って、隣の森まで飛ばされて行ったことはわかりましたが、あちこち一生懸命さがしても二人は見つかりません。

 さて、スバンスさんは広い森で、迷子になった二人のどんぐりぼうやたちをうまく探し出すことができるのでしょうか?

 北欧、まだ行ったことがありませんが、北欧ならば森の中に妖精やムーミンが住んでいても不思議じゃない、むしろ自然なことと思えてしまうのは、なぜなのでしょう。
 この絵本も、かわいらしい妖精たちの世界が描かれていて、すぐにでも会いに行きたくなります。自然の描き方が、とても優しくて美しい。

   しかし、冬には白くなるトロールの髭って付け髭で、使い終わったら洗濯の出すものだったんですね。体の大きいサンタの髭は、一体小人何人がかりで洗うのかしら?