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絵本紹介(166) マララさんこんにちは 世界でいちばん勇敢な少女へ2015年02月01日 23:00

題名    : マララさんこんにちは 世界でいちばん勇敢な少女へ
文     : ローズマリー マカーニー
写真    : 国際NGOプラン
訳     : 西田 佳子
発行所  : 西村書店

 今回のご紹介は写真絵本なのですが、一昨年の国連総会での演説や、昨年のノーベル平和賞受賞で、今とても注目されている少女、マララ・ユスフザイさんへの世界の子供たちからのメッセージを集めた絵本です。

 マララ・ユスフザイさんは「女の子が教育を受ける権利」をインターネット通して訴えて、そのことが原因で15歳の時イスラム過激派タリバンの一員に頭部を撃たれてしまいます。しかし一命を取りとめ、その後も暴力にひるむことなく、さらに勇気と信念を持って世界中の子供たちが教育を受けられるようにという活動を続けています。

 マララさんの存在とその活動を知った世界各国の子供たちが、マララさんに向けてメッセージを送りました。

 あなたに会ったことはないけど、なんだか親しみを感じるわ。


 あなたのことをはじめてきいたとき、すごくショックだったわ。学校に通っているっていうだけで、銃で撃たれるなんて!


  女の子が教育を受けようとするだけで、どうしてそんなひどい目にあわなきゃいけないの? みんなそう思ってる。


 銃弾だけじゃない、いろんな苦しみのなかで、女の子たちは声もあげられずにくらしてる。そんな国がたくさんある。
 まだ子供なのに結婚させられたり、貧しい生活を送っていたり、差別されたり、暴力をふるわれたり。

 声をあげられない理由はいろいろ。

 マララ、あなたはわたしたちに大切なことを教えてくれました。あなたには学校に通う権利がある。同じように、わたしにも、すべての子供たちにも、学校に通う権利があるということを。

 おびえて暮らすのではなく、世の中を変えるために、大きな声をあげなくちゃ。
 世界中の女の子が、マララを応援しているからね。


 日本中の、いや世界中の多くの人たちの願いもむなしく、ジャーナリストの後藤健二さんがイスラム国と見られる集団に拉致されて殺されてしまいました。
 民間人を拉致し、殺害の予告や実行をインターネットで公開して自分たちの力を誇示する手法は、批判の言葉が見つからないほど卑怯で非道な行いだと強い怒りを覚えます。
 イスラム国に参加している人たちの中にも、人間の心を無くさず、こんな愚かな行いに心を痛めている人がいて欲しい。 あの残酷な殺害場面に度々登場する、イギリスなまりの英語を使う黒覆面の男も、「こんなことをするつもりでイスラム国に参加したわけじゃない」と後悔していて欲しい。

 世界中の子供たちが等しく教育を受けるチャンスに恵まれて、無知から解放されて、狂気のテロ集団の甘い誘いの言葉の嘘が見抜けるようになりますように。