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1/10 あぷりこっとつりーこぼれ話。2015年01月10日 23:41

 今朝はよく晴れて明るい朝でしたが、冷え込みは思ったほどではなかった東京地方です。

 店への出勤前に、看板犬たちを連れていつもの公園に散歩にでかけると、もうカワセミがやってきていました。
 魚をとったり、コバルト色の羽根を煌めかせる瞬間の写真がとれないかと、犬そっちのけで息を凝らして待っていたら、危うく開店時間に送れるところでした。

 「野生の瞬間」はまた今度狙うことにします。

 さて昨年末、全国の絵本屋さんが投票して決める、「絵本屋さん大賞」に、6歳の男の子、安里有生君の詩がもとになって作られて「平和ってすてきだね」http://apricot-tree.asablo.jp/blog/2014/08/03/7405437 が選ばれました。

 では、昨年あぷりこっとつりーで一番売れた絵本、あぷりこっとつりー大賞はというと、さいとうゆきさん作「とある夜の花屋」と「夜手紙郵便」という絵本が、パラパラ絵本の「むいくいさま」を引き離して1位、2位フィニッシュでした。

 なにその絵本、知らない!とググろうと思った方、無理です、ヒットしません。
 さいとうゆきさんという20代女性イラストレーターさんが、手作りしている豆絵本で、ごく限られた場所でしか販売していないんです。


 この豆絵本、本が作られるときの切り落とされる端(食パンでサンドウィッチを作るときのミミみたいな存在)を利用して、ひとつひとつ手作りで製本されています。

 だから、作るのに大変手間がかかって、幻の商品なのですが、さいとうゆきさんが納品してくれたそばから、飛ぶように売れていきます。

   ちいさなちいさな本なのに、細部まできっちり仕上がっていて、装丁もとてもおしゃれです。それだけでもすごいのに、なかにちゃんと物語が描かれている。日々老眼に悩まされているおじさんにとっては、もはや奇跡の結晶としか言えない緻密さです。


 さいとうゆきさんの個性的な作品のおかげで、たくさんのお客様のなかでは、あぷ<りこっとつりーは絵本屋ではなくて、豆本屋として記憶にとどまっているかもしれませんね。

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