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ひどい事件です2014年12月17日 23:59

 昨日、パキスタンのペシャワルという都市で、イスラム原理主義組織タリバーンのメンバーが、パキスタン陸軍が運営する学校を襲撃して、150名近い教師と子供たちを殺すという衝撃的な事件がありました。

 タリバーンが出した犯行声明では、パキスタン軍によるタリバーン掃討軍事作戦への報復だと言っているらしいです。

 なんという非道、卑怯な理屈でしょう。

 戦闘と全く関わりの無い、子供たちを無慈悲に殺しまくる。どんなに屁理屈をこねてみても、そこに一分の正義も無いことは、人間なら誰だってわかるはずです。

 それなのに7人の実行犯は、全員自爆装置を体に装着して、襲撃直後から躊躇なく、できるだけ多くの子供たちを殺害しようと行動しました。

 一体、何が彼らから人間として越えてはいけない一線をとりはずしたのでしょう。
 このような事件が起きるたびに、私たちはイスラム教の中に狂喜が潜むのではないかと誤解しそうになりますが、大多数のムスリムの人たちが、自分を厳しく律して他人に優しい人たちであることをみて、その懸念は全く的外れなんだと思います。

 テロも、戦争も、いつも前線で命を落とすのは純真な若者であり、駆出された兵士であっても、権力者や指導者ではありません。
 仕事も希望も居場所も失った若者を甘い言葉で集めて、洗脳して、ジハード(聖戦)だと言って爆弾を抱いて突っ込ませる連中は、決して自分の身を危険に晒さないインチキな卑怯者で、許すことはできません。

 日本でも最近、閉塞感から刹那的に人殺しをしてしまう若者や、ドラッグに溺れて他人を車ではねてしまう若者のニュースが、珍しくなくなってきて、とても心配しています。
 このまま貧富の格差を放置したり、さらなる広がりを止められなければ、平和で安全な日本社会は崩壊して、外国からテロ組織が上陸する素地ができてしまったり、国産のテロ組織が生まれてしまう恐れもあるのではないかと。 

 「強者は弱者を思いやる」、人類がずっと守ってきた簡単な原理が、いま世界を覆う矛盾を解く鍵なのではないかと感じています。