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絵本紹介(152) ルッキオとフリフリ はじめてのクリスマス2014年12月12日 04:28

題名   : ルッキオとフリフリ はじめてのクリスマス
作     : 庄野 ナホコ
発行所  : 講談社

 今日もまたクリスマス関連のお話しのご紹介です。
 いつもおなかをへらしている猫のコンビ、ルッキオとフリフリ。
 弟分のフリフリが、お屋敷の猫から、”ネコカン”という上等のマグロの缶詰があると聞きつけてきました。
 その話を聞いた兄貴分のルッキオも、「マグロ。。。ネコカン。。。どんな味だろう。。。」と想像を膨らませます。


 でも想像だけしていてもお腹は膨れないので、二匹は大家さんのところに、ネズミ取りの仕事が無いか、御用聞きに出かけました。

 でも残念ながら、今日は大家さんのところでは二匹に頼みたい仕事がありません。
 ふと大家さんの家の中を見ると、大きくてキラキラしたクリスマスツリーが飾ってあります。クリスマスツリーを見たことがなかった二匹に、優しい大家さんは、ツリーに靴下を下げておけば、サンタさんからプレゼントが貰えるといって、お菓子を入れた靴下を2つくれました。


 帰り道、ルッキオは、自分たちもツリーを作って靴下を下げておけば、サンタさんからプレゼントが貰えるんじゃないか?と、フリフリに提案しました。
 そして二匹は浜辺の松の枝と、流れ着いたガラスのかけらを集めて、夢中でツリーを作りました。二匹とも出来上がったツリーに大満足で、靴下を下げて、「サンタさん、どうかオレたちに”ネコカン”ください」、とお願いしました。


 クリスマスイヴの朝、家のネズミ取りを頼みに来た陰気な少年に、こんな変な木、クリスマスツリーじゃないとバカにされ、猫になんかサンタさんは来ないと言い捨てられて、二匹はすっかり気落ちしてしまいました。そして、あんなに誇らしかったツリーを、家の外に追い出してしまいました。


 昼間のネズミ取りでクタクタになった二匹は、その晩、早々にぐっすりと眠ってしまいました。夜遅くに、空からソリが降りてきたことにも気づかないで。

 翌朝、早起きしたフリフリは、家の外のツリーの靴下の中に、”ネコカン”がいっぱい入っていることに気づきました。

 幸せいっぱいの二匹。もっとも、”ネコカン”はマグロではなくて、カツオだったんですけどね。
 マグロは、また来年かな。


 わたし、このシリーズはまりそうです。絵が好き、物語が好き、キャラクターの設定が好き、間合いが好き、いいことだらけです。(個人的な感想です。) どことなく、「傷だらけの天使」のオサムとアキラのコンビを思い出しちゃいます。 コドモだけに読ませるのはもったいない!まずおとうさん、おかあさんが笑っちゃいましょう!