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絵本紹介(106) おじさんとすべりだい2014年06月29日 16:54

題名    : おじさんとすべりだい
文     : 谷口 國博
絵     : 村上 康成
出版社  : ひさかたチャイルド

 今回は先月出版されたばかりのほのぼのユーモア絵本をご紹介します。

 今日はポカポカいい天気。おじさんに連れられて動物園の仲間たちが滑り台の前に一列に並んでいます。
 おじさんが、「はーいみなさん。これから滑り台をしまーす!」とみんなに声をかけました。


 トップバッターはラッコさん。みんなにガンバレーと声援を贈られて、ラッコさんお得意のポーズでしゅるしゅるしゅるー!
 みんな大喜びで拍手しました。


 みんなが次々個性的な滑り方をしたり、飛び入りがあったりした後で、ナマケモノさんの順番になりました。ナマケモノさんはゆっくりゆっくり梯子を登っていきます。みんなガンバレー!ガンバレー!と声援を贈りますが、ナマケモノさんがようやく上に着いた時にはすっかり夕方になっていました。
 でもおじさんは「急がなくてもいいのです。」とニコニコ待ってくれました。
 ところが、ナマケモノはこわいこわいと滑り台にしがみついて滑ってきません。

 もうすっかり日が暮れそうなのに、みんなどうなるの?

 滑り台を滑るという単純な遊びの中に、登場メンバーそれぞれの個性が生かされています。みんなでその個性をたたえあって、決してせかさず、決して怒らず。
小さなお子さんでもわかりやすい絵と文体ですが、いつの間にか人並みと効率が一番になってしまった大人にも読んでほしいなぁーと思える絵本です。

 動物たちが滑り終えたあとに、みんなのリクエストでおじさんも滑りますが、実はおじさんカッコイイー!

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