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絵本紹介(105) ないしょのかくれんぼ2014年06月26日 17:30

題名   : ないしょのかくれんぼ
文    : ビバリー・ドノフリオ
絵    : バーバラ・マクリントック
出版社 : ほるぷ出版

 今日ご紹介する絵本は、以前(2013年8月31日)ご紹介した「ないしょのおともだち」の続編絵本です。
 「ないしょのおともだち」は、一つの家で偶然お互いの存在に気付いた人間の女の子とネズミの女の子が、それぞれの家族には内緒で友情を深めていきます。ともに成長した人間の女の子とネズミの女の子はどちらも家を離れてしばらく音信が途絶えますが、やがて二人が家庭を持ってお母さんになった家が実は同じ家で、今度はそれぞれの娘どうしが友達になるお話しです。


 続編の「ないしょのかくれんぼ」では人間の女の子マリアと、ネズミの女の子ネズネズに同時にある事件が起きます。

 ある夏の晩、寝る時間になったのでマリアはパジャマに着替えて、歯を磨いて、髪をとかしました。
 その頃、ネズネズも寝巻に着替えて、はをみがき、ひげをとかしました。

 マリアはベッドにはいって、「ママ、きてー!」とママを呼びます。

 ネズネズもベッドによじ登って「マーマー、きてー!」と叫びます。


 でもどちらのママも二人のベッドにやってきてくれないし、応えてもくれません。

 二人とも心配になってベッドから抜け出して、「ママどこにいるの?」
 キッチンに行ってみてもママはいません。
 パパに聞いてもパパも知りません。

 さあ、ふたりとも慌てて家じゅうママを探し始めます。
 まるでかくれんぼうのオニが隠れている子を探すみたいに。。。

 人間のママとネズミのママ、どちらもいなくなるなんで、いったいどうしたのでしょうねぇ?

「ないしょのおともだち」でもそうでしたが、「ないしょのかくれんぼ」でもネズミの家を描いた細かい部分に絵作者の遊び心がたくさん隠されています。
 例えばキッチンに飾られたトマトの素敵な絵は、実はトマトの種が入っていた空き袋だったり、お姉ちゃんネズミが遊んでいるテディベアは実はグミだったり、赤ちゃんのベッドはマッチ箱だったり。
 お話を堪能したら、細かい部分に隠されたさりげない遊び心を探してみるのも、楽しい絵本です。

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