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絵本紹介(96) くさをはむ2014年05月25日 23:58

【お知らせ】 来週6月1日(日曜日)14時から、あぷりこっとつりーで音楽と詩の朗読のミニライブを行います。参加無料ですので、よかったら遊びにいらして下さい。

第一回 アプリコットBOXライブ
~絵本と詩、音楽と手回しオルゴールが織りなす時間~
日時 6月1日(日) 13:30開場 14:00スタート
場所 絵本と雑貨の店 あぷりこっとつりー
出演 第一部 かうは
        手回しオルゴールと歌、演奏の織りなす時間
    第二部 野本奨
        絵本と詩、アプリコットツリーの中に織りなす言葉
【絵本紹介】
  題名    : くさをはむ
作     : おくはら ゆめ
出版社  : 講談社
 文字だけ追ったらきっとすぐには意味がつかめない変わったタイトルのこの絵本。豪快な絵と、シマウマが暮らす広大なサバンナのようなおおらかさが心にやさしい一冊です。 難しいお仕事に毎日疲れ切っちゃってる大人の皆さんにどうぞ。

 はむ [食む]= 広辞苑によると、 口にものをくわえる。口を動かし て食べる。また、飲む、飲食する。

   
くさをはむ、くさをはむ、くさをはむ。
 顔を寄せる。
 砂を浴びる。
 風をにおう。
 それを見ている。

 シマウマの一日、こんな感じ。

 朝ごはん くさ
 昼ごはん くさ
 夜ごはん くさ
 息を吐くと くさのにおい

 
ときどきするのは、くさごっこ。
 ただくさのきもちになって、そよそよ立っているだけ。

 
かあさんがうたう 「く~さ~ く~さ~。」
 ぼくも一緒にうたう 「く~さ~ く~さ~。」

 くさをはむ。
 くさをはむ。
   出す。
 取り合う。
 肉食獣に食べられる。

 シマウマの一日、こんなかんじ。

 人間も草を食べる生きものだったら、穀物を育てる為に土地を囲い込んで国をつくる必要はないし、貯めた穀物の取り合いで戦争することもないし、沢山貯めた金持ちと少しもたまらない貧乏が生まれることもなかったのに。
 草を育てるお日様と雨は、誰にでも平等。
 子どもに「勉強、勉強」と言うより、一緒に「く~さ~」って歌えたほうが気持ちいいですよね。やってみません?