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絵本紹介(85) ほうれんそうはないています2014年04月13日 23:20

題名   : ほうれんそうはないています
文    : 鎌田 實
絵    : 長谷川 義史
出版社 : ポプラ社

 長年、チェルノブイリ原発事故が原因で甲状腺がんになった子供たちの医療支援を行ってきた、医師で作家の鎌田實さん。その鎌田さんが東京電力が起こした放射能汚染で地元の人たちが苦しんでいる姿を見て、二度とこんなことが起きないようにと絵本作家の長谷川義史さんに頼み込んで作り上げて、2014年3月11日に満を持して発売した絵本です。

 絵本は農産物、水産物の声を通して汚染された地域の悲しみ、悔しさを訴えていきます。

   ぼくは、ほうれんそうです。
 あの日、ぼくらはすくすく育っていました。「おいしくなあれ」とおじいさん、おばあさんがいっぱい声をかけてくれました。

 でも、ぼくは食べてもらえません。


 わたしは牛です。
 わたしのお乳、栄養たっぷり牛乳。
 でももうわたしのお乳は、飲んでもらえません。

 あの日、ナニカがぼくらの上に降ってきた。
 色もない。香りもない。形もない。音もない。
あの日、放射能で大地は汚れた。

  ぼくらはちゃんと食べられたかった。

   もう、買わない。 どうして? どうして!
 だれか、教えて下さい。僕らは何か悪いことをしたの?
 悔しいよ。苦しいよ。寂しいよ。悲しいよ。

 絵本のカバーの上に巻かれた帯には、「ぼくたちは、いまも、みらいも、こどもたちをなかせたくない。」 お二人の決意の言葉が描かれています。
 対して、政権の原発依存回帰に対して産業界は歓迎ムードだそうです。まったく誰もが目先の利益優先、右向け右。  一人や二人くらい、「今は苦しくても、原発神話から脱皮するぞ!」という気骨のある経営者は、いないんでしょかね。そんな人が経営する会社の製品やサービスだったら、高くても優先的に買っちゃうのに。

コメント

_ ポプラ社・郷内厚子 ― 2014年04月16日 10:16

『ほうれんそうは ないています』の担当編集者です。
お読みいただき、ご紹介いただき、ありがとうございます。
目先の利より、つづいていく笑顔に今をつなげたいです。

_ apricot-tree ― 2014年04月16日 12:29

ポプラ社 郷内厚子様
 コメントをいただきありがとうございます。絵本屋あぷりこっとつりー店主です。
 とても説得力のある素晴らしい絵本のご出版ありがとうございます。
 微力ではありますが素晴らしい絵本を一人でも多くのお客様にご覧いただけるよう努力して参りますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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