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絵本紹介(83) エイモスさんがかぜをひくと2014年04月06日 23:25

題名   : エイモスさんがかぜをひくと
文    : フィリップ・C・ステッド
絵    : エリン・E・ステッド
訳    : 青山 南
出版社 : 光村教育図書

 今回ご紹介する絵本は2010年にアメリカで出版された絵本の日本語版です。実は私、表紙の絵(冒頭写真)から懐かしく古めかしい印象を受けたので昔の絵本と勘違いして、読むのを後回しにしていました。でも読んでみると素敵なお話で、なんで「もっと早くに。。。」と軽く後悔しました。
 落ち着いた絵と優しい登場人物で基本はオールドファッションなのに、展開は斬新で細部に可愛さ満載のニューウェーブな絵本でした。


 動物園に勤めるエイモスさんは、とても優しい人で、忙しい中何とか時間をやりくりして”おともだち”のところに出かけます。

 ゾウとはチェスをします。でもゾウは考えてばかりでなかなか駒を動かしません。


 ペンギンにはそばに座ってあげます。話さなくっても、ペンギンはそれで満足です。


 ミミズクには、日が沈んでから本を読んでやります。ミミズクは暗いところが怖いのです。

 ところがある朝、エイモスさんは鼻水とくしゃみと寒気で起き上がれなくて、動物園をお休みしてしまいました。
 そんなこととは知らず、動物園では、ゾウはチェスを並べて、ペンギンは一人でじっと座って、ミミズクは本の山の上に乗って、「エイモスさんどうしたのかなー?」と待ち続けます。

 待ちくたびれた動物たちは、とうとう揃ってエイモスさんの家に訪ねて行くことにしました。


 さあ、この後動物たちはちゃんとエイモスさんの家を見つけられるのでしょうか?
 エイモスさんと動物たちの心の交流が気持ちを暖かくしてくれる絵本です。

 この絵本お手にとる機会がありましたら、メインのお話しだけでなく是非細部にも注意して見てみて下さい。
 エイモスさんも動物たちもとても優しいタッチで描かれていますが、例えばエイモスさんの住んでる家が、あの「小さなおうち」であったり、室内スリッパがチョー可愛かったり、作者の遊び心がちりばめられていて楽しさが増しますよ、きっと。

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