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絵本紹介(72) Otesanek2014年02月27日 23:50

題名    : Otesanek
文     : Karel Jaromir Erben
絵     : Eva Svankmajerova
出版社  : Arbor vitae

 今回はチェコの食人木の民話を切り絵で表現した変わった絵本です。
 人を食べる木なんて、空想にしても何とも恐ろしい話ですが、切り絵も空想に負けずに不気味な迫力を醸し出しています。
 「オテサーネク」という邦題の翻訳絵本も出ているようですが、英語版は大型の蛇腹式絵本なので、屏風のように広げると迫力満点です。

 昔あるところに子供の無い夫婦がおりました。

 ある日旦那さんはヒトの形をした切り株をみつけ、奥さんの慰めになればと家に持ち帰ります。

 奥さんは切り株を赤ん坊の様に扱い、ベッドに寝かせると、突然切り株は動き出して、「かあちゃん、はらへったぁー」と食べ物をせがみました。

 切り株の赤ん坊は食べさせても食べさせともてももっともっととせがんで、食べ物がなくなると食器や桶まで食べて、それでも足りなくて奥さんまで食べてしまいました。

 辺りの物をどんどん食べるうち、切り株はずんずん大きくなっていきます。家に食べ物がなくなると、今度は村に食べ物を探しに出かけて、出会った者たちを次々に平らげて、もっと大きくなります。

 この切り株、一体どこまで大きくなって、この後村はどうなってしまうのでしょう。。。.

 2001年にこの民話を題材にしたホラー映画が作られたそうで、その映画はもっと怖くて、食人木をかくまった女の子が、食べさせるものがなくなるとアパートの住人を次々餌にしていくお話らしいです。私なんか、真っ先に餌にされそう。。。

 そう言えば「千と千尋の神隠し」のカオナシともちょっと似てるけど、宮崎監督ヒント貰ったのかな?

コメント

_ ミーコ ― 2014年03月01日 21:20

ええ〜?この民話を題材にホラー映画〜?そ、それはちょっと怖いというより悲しい....けど、最後ってどうなるんだろう?

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