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アフリカーナオザキのピンチ2013年10月22日 21:40

 アフリカーナオザキ。
 自宅近くの公園でときどき出会う青年にUshiさんと私が密かにつけたニックネームです。

 はじまりは2年ほど前の確か夏。いつものように夜の犬の散歩でUshiさんと二人高台にある公園に続く階段を上っていた時、上からポコ、ポン、ポコと鼓のような低い打音と、時々ファルセット混じりの高温の発声が聞こえてきました。

 外国人が珍しくはない街なので、もしかするとアフリカのどこかの国からの留学生が、お国の民謡を夜の公園で歌っているんじゃない?なんて話しながらだんだん公園に近づくと、ん?なんか日本語?

 さらに神経を集中してみると明らかに日本語で、しかもおじさんおばさんにも有名な名バラード、尾崎豊の「アイラヴユー」ではないですか!

 しかし、どこをどうすればそんな風に歌えるのかわからないくらい、決して音程が合わない。もう、異国の民謡にしか聞こえない。鈴鹿ひろみの潮騒のメモリーくらい調子が外れていたんです。

 それでも歌っている青年は全く臆することなく気持ちよさそうに、平井堅ばりに音の高低に合わせて右手を上げ下げしつつ、左手でパーカッションをポン、ポコ、ポンしながら、「アイラヴユー」を熱唱し続けていました。

 その日を境に、ほぼ毎日夜の公園で彼に遭遇したので、親しみを込めてアフリカーナオザキと呼ぶことにしました。

 そのアフリカーナオザキ、そのあともパーカッションをキーボードに持ち替えて一人歌の練習?に励んでいましたが、最近姿が見られなくなって、Ushiさんと上達してもう練習の必要なくなったのかもねと噂していました。

 でも今日、久しぶりに見事に調子をはずして、完全に何の歌かわからない熱唱が聞こえて、おー復活だぁーと喜んでいたところ、遠くからお巡りさんが駆けつけてきました。

 事情は分からないけど、お巡りさんは明らかに私たちのアフリカーナオザキに向かって駆け寄って、何か事情を聴いていたのか、注意していたのか、それきりオザキの迷声は聞こえなくなってしまいました。

 なんで?ただ公園で気持ちよく歌ってただけなのに。
 
 そう言えばその公園、少し前までホームレスの人や、ギターの練習の人や、タップダンスを練習する人や、いろんな人たちがいたのに、最近見かけなくなりましたねぇ。

 もし治安の関係とか騒音の関係とか、まわりの住人からの要請でいろいろな人たちが締め出されているのなら、ちょっと寂しいですね。
 公園のすぐご近所の方々の迷惑もわからないではないけれど、多様性をなくしてきれいなだけの公園って、魅力が落ちちゃうな。

 以前、「静かに遊びましょう」という看板が立つ児童公園を見かけたことがありますが、公園利用者も住人も、ちょっとだけ相手を思いやれれば、お互い窮屈な思いしなくて済むのにね。
 
 複雑な気持ちの散歩帰りになりました。

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