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絵本紹介(33) としょかんライオン2013年09月17日 03:48

題名     : としょかんライオン
文       : ミシェル ヌードセン
絵       : ケビン ホークス
訳       : 福本友美子
出版社    : 岩崎書店

 どうしてこういう発想が湧いてくるのか聞いてみたいのですが、威厳と決まり事に満ちている図書館に、猛獣のライオンがやってくるお話の紹介です。

 ある日図書館にライオンがやってきて、どんどん中に入ってきてしまいました。

 びっくりした図書館員のマクビーさんは、急いで図書館長のメリウェザーさんに報告に行きます。

 慌てて館長室に飛び込んできたマクビーさんに館長は、「走ってはいけません。」
 ライオンが来たと聞いても「ライオンが図書館の決まりを守らないんですか?」 決まりを破っていいないなら「そのままにしておきなさい。」

 ライオンは図書カードに匂いをかいだり、本棚にたてがみをこすりつけたり、カーペットの上で寝たり、お姉さんのお話を静かに聞いていました。でもお話が終わると、「うおおぉぉぉ」と大きな声で吠えてしまいました。
 すると大声を聞きつけたメリウェザー館長に「しずかにできないなら、図書館から出て行ってもらいまう。」と怒られてしまいます。
 一度は追い出されそうになったライオンですが、子供たちのとりなしで、静かにすることを条件に図書館に来る許可を貰えました。
 そして少しでも図書館に仕事の役に立とうと尻尾で本棚の埃を払ったり、館長が出す手紙の封をなめて糊付けしたりたくさんのお手伝いをしました。そうするうちに、図書館に来る人たちにとってライオンはすっかり人気者になります。

 でもある日、ライオンはどうしても必要があって、決まりを破って大声を出してしまいます。約束を破ってしまったライオンは、自分から図書館に来るのをやめてしまいました。 図書館に来た人たちも、館長も、ライオンがいない図書館がつまらなくて仕方ありません。

 決まりを守ることの大切さと、それよりももっと大切な事と、考えさせられる物語です。