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絵本紹介(21) ― 2013年08月07日 22:10
題名 : エリック
文 : ショーン タン
絵 : ショーン タン
訳 : 岸本 佐知子
出版社 : 河出書房新社
今日ご紹介する絵本は2012年10月初版の新しい絵本です。
12cm×15cmの小さい本ですが、読み終わるとなるほど小さい訳になんとなく納得。
「何年か前、わが家に交換留学生がホームステイにやってきた。」
物語は、姿を見せない”ぼく”の回想の形式で語られています。
留学生の名前はとても難しくて、だれもちゃんと発音できなかったので、留学生本人の提案でエリックと呼ばれました。
ぼくはエリックを迎えるために部屋のペンキを塗りなおしたり、絨毯と家具を新しく取り換えたりしましたが、エリックはなぜか台所の戸棚の中を居場所にして、もっぱらそこで暮らします。
ぼくは、前から外国のお客さんを夢見て、お客さんにいろんなものを見せて、面白いことをたくさん教えてあげようと張り切っていました。でもエリックが尋ねてくることは、ぼくでは答えられないようなことばかりだし、彼を楽しい場所に案内しても、彼が興味を持ったのは、そこに落ちている小さなものばかりでした。
それでばくは次第にエリックを気にしないようになって行きます。
するとある朝、エリックはごきげんようと一言を残して帰って行ってしまいました。
エリックはなにかに怒って行ってしまったのでしょうか?
ぼくはいろいろと思い返して心配しますが、家族が台所の戸棚の中で、エリックの本当の気持ちが伝わってくるすてきなあるものを見つけます。
作者のショーン・タンが描くイラストは、モノクロの鉛筆画なのに味があって、葉っぱみたいな姿で鼻も口もないエリックにもちゃんと表情があります。最初は不気味に感じた絵が、2度目に読んだときはかわいらしささえ感じました。
それから、3度目に読み返したとき、エリックという名前の「ッ」の左の点は、必ず緑色のドットで現されていることにやっと気づきました。きっと発音が「えりっく」とは微妙に違うことを表している?いや、もっと深い意味があるのかも。。。
とても不思議でかみごたえのあるホタテのヒモみたいな絵本です。
文 : ショーン タン
絵 : ショーン タン
訳 : 岸本 佐知子
出版社 : 河出書房新社
今日ご紹介する絵本は2012年10月初版の新しい絵本です。
12cm×15cmの小さい本ですが、読み終わるとなるほど小さい訳になんとなく納得。
「何年か前、わが家に交換留学生がホームステイにやってきた。」
物語は、姿を見せない”ぼく”の回想の形式で語られています。
留学生の名前はとても難しくて、だれもちゃんと発音できなかったので、留学生本人の提案でエリックと呼ばれました。
ぼくはエリックを迎えるために部屋のペンキを塗りなおしたり、絨毯と家具を新しく取り換えたりしましたが、エリックはなぜか台所の戸棚の中を居場所にして、もっぱらそこで暮らします。
ぼくは、前から外国のお客さんを夢見て、お客さんにいろんなものを見せて、面白いことをたくさん教えてあげようと張り切っていました。でもエリックが尋ねてくることは、ぼくでは答えられないようなことばかりだし、彼を楽しい場所に案内しても、彼が興味を持ったのは、そこに落ちている小さなものばかりでした。
それでばくは次第にエリックを気にしないようになって行きます。
するとある朝、エリックはごきげんようと一言を残して帰って行ってしまいました。
エリックはなにかに怒って行ってしまったのでしょうか?
ぼくはいろいろと思い返して心配しますが、家族が台所の戸棚の中で、エリックの本当の気持ちが伝わってくるすてきなあるものを見つけます。
作者のショーン・タンが描くイラストは、モノクロの鉛筆画なのに味があって、葉っぱみたいな姿で鼻も口もないエリックにもちゃんと表情があります。最初は不気味に感じた絵が、2度目に読んだときはかわいらしささえ感じました。
それから、3度目に読み返したとき、エリックという名前の「ッ」の左の点は、必ず緑色のドットで現されていることにやっと気づきました。きっと発音が「えりっく」とは微妙に違うことを表している?いや、もっと深い意味があるのかも。。。
とても不思議でかみごたえのあるホタテのヒモみたいな絵本です。
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