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今どきの胃カメラ2013年07月05日 23:35

 5月に受けた健康診断の胃レントゲン検査結果で、再検査に引っかかってしまいました。

 胃の下の方で、臓器が曲がっている天井部(解剖用語では胃角と言うようです)が、バリウム造影のレントゲン写真で普通はとてもなめらかなところ、がさがさに見えたらしいのです。

 それで心配した医師に、多分なんでもないけど、一応胃カメラで中を覗いてみましょうと押し切られてしまいました。

 最初からレントゲン撮影ではなくて胃カメラ検査という選択肢もあったのですが、20年くらい前に受けた時、麻酔で舌も喉も麻痺して、すごく不快だったことを思い出して、それよりはバリウムを選びました。

 当時の胃カメラ検査は、口からカメラを入れる方法で、ドロっとして苦い麻酔薬を口の中に貯めて、「飲み込むな、垂らすな、30分間出すな」との指示。看護師さんがさっさとどこかに消えてしまってから、唾液はたまるは、唇が麻痺して垂れそうになるは、味は苦いはで、検査前からとても頼りなかったことが悪い印象として残っています。
 
 やっと麻酔が効いてカメラを口から入れたら、すごく太い棒でまるで口から尻に向けて串刺しにされたような感覚で、子供の頃トノサマガエルを串刺しにした報いかと、心の中で十字を切りながらネンブツを唱えたものです。
 その串刺し状態で、胃の中をぐりぐりやられて、医師に見下されながらカメラの画像をリアルタイムで解説された時は、屈辱的な気分ですらありました。

 そんなネガティブな思い出の胃カメラ検査でしたが、
 あれから20年以上時が過ぎて、技術はだいぶ進歩していました。

 今日受けた胃カメラは鼻から入れるタイプ。
 胃の消泡財を飲んで、鼻の奥の血管を収縮させる薬をスプレーして、鼻に麻酔を入れて、全部で10分ちょっとで胃カメラが鼻に入りました。
 
 鼻にカメラが入ると、痛いんじゃないかを警戒していましたが、カメラは全く痛みを感じさせずにするりと通過、食道のところでちょっとだけ圧迫感がありましたが、それもまさしく喉元すぎればで、そのうち気にならなくなりました。
 カメラが胃の中を動き回る間、ちょっと違和感はありましたが、程度は軽くて、あっという間に検査終了になりました。

 検査の結果も、その場で全く問題無しとお墨付きを貰えて、来年は最初から胃カメラ検査にしてもらおうと強く決意しました。

 医療の進歩は、ありがたい時もありますね。