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裏原食べログ(2) わんこ店長2013年06月07日 15:08

 お店のオープンを6月15日土曜日にしようと決めました。

 でもまだ準備が間に合っていなくて、すごいプレッシャーです。

 とりあえず今日は午前中お店で使う包装紙や買い物バッグを仕入れて、Ushiさんと二人でお店まで運んできました。

 いままでお客の立場で品物を包んでもらう包装紙やバッグにあまり注意を払ってきませんでしたが、いざ自分がお客様に提供しようと思うと、品のいいものにしたいけれど、いいものは高いし、悩ましい決断しなければなりません。
 自分で決めて行くって、楽しいけれど難しいですね。

 お店に出勤してからは、そーだショップカード作らなきゃ!と慌ててデザイン話し合って、やっつけで発注かけた途端、「あっ、絵本屋って入れ忘れた!」 痛恨のミスです。

 そんなこんなでお昼に出るのが遅くなったのですが、裏原探検を兼ねて今日は表参道方向にぶらぶら歩いてみました。

 キャットストリートより1本西側(明治通り寄り)の道を歩いていると、ちょっと枝道の奥にUshiさんが目ざとくランチの看板発見。
 おいしそうなカレーの写真に惹かれて外階段でビルの3階まで登ってみると、こじんまりしてシンプルでしゃれたカフェが。

 お店の名前は sw11Kitchen (www.sw11.biz)

 カウンターの向こう側にはちょうど私たちと似たような世代のご夫婦。(違うのは私たちよりずっとあか抜けておしゃれなお二人だった点ですが。)ハーブガーデンを兼ねたバルコニー席もあって、3階なのに開放感があります。

 そしてカウンターの横にはワイヤーヘアード・フォックス・テリア(たぶん)のわんこ店長が鎮座。ヒト大好きな店長で、撫でてあげると目を細めてうっとりと身を預けてくれました。

 料理は、ちょっと期待しながら私がココナツクリームのチキンカレー、Ushiさんが春玉ねぎと鶏肉のパスタを頼んだのですが、期待を裏切らずにgood! 
 ココナツクリームのカレーは、甘くなりすぎないようにトマトとたぶんレモン果汁で酸味を付けてさっぱり柔らかな味わいに。シャキシャキ感を残した玉ねぎとよく合いました。
 パスタソースも(Ushiさんの分をかすめ取って試してみたところ)クリームスープベースにチーズとクルミの香ばしい味が加わって、今まで味わったことの無い初めてのおいしさでした。

 帰り際、わんこ店長と遊びながらお店のご夫婦に、今度近くで絵本屋始めますと話してみると、とても興味を示して下さって、ショップカードができたら置いてあげるからとありがたいご支援の言葉をいただきました。
 今のところ、この街で出会った皆さん結構優しくて、なんとなく昔の商店街みたいな暖かさを感じます。

 勤め人をしていると、ビジネスプランとかストラテジーとかシナジー効果とか、一見かっこいい、でもよくわからない横文字が機関銃のように飛び交うこの頃ですが、どうも馴染めなくて首をかしげてしまいます。

 やっぱり顔の見える人と人のお付き合いが、好きです。

 お店を出ると、別れを惜しんだわんこ店長が、バルコニーから顔を出していつまでも見送ってくれました。

 また来るね。

看板犬初出勤2013年06月08日 16:58

 アプリコットツリーURLに英語ページUPしました。
 だんだん東京に来ている外国人の方々にも立ち寄っていただけるお店にしたいなと夢見ています。
 
 今日は看板犬2匹が初出勤でした。

 朝、私たちが移動用のハウスを用意したりしているので、どこかに連れて行ってもらえると期待のワンコたち。 ハウスに入るとなると、いつもは郊外の大きな公園行きやお泊りの旅行なので、ちょっと期待していたみたいです。

 でもハウスから出してもらえたのは原宿の東郷神社の境内。??どこ、ここ?

 お店に着いてしばらくは落ち着かない様子でしたが、座布団で居場所を作ってあげるとようやく落ち着きました。

 開店まであと1週間の今日、「あぷりこっとつりー」に素敵な絵を提供してくださった若手画家の松川光弘さんご夫妻と、松川さんの絵を贈ってくれた幼馴染がお店を訪ねてくれました。

http://www.matsukawa-mitsuhiro.com/

 松川ご夫妻は美男美女のとてもいい感じのカップルで、提供していただいた絵は奥様をモデルにした思い出の作品であったとのことでした。
 現在名古屋在住の松川さんですが、お仲間と東京でも展覧会を企画されたりしているので、チャンスがあればうちのお店でも展示してもらいたいなと思っています。

 幼馴染氏はとても懐かしい友人で、いまはすっかり洋服屋さんやカット屋さんが軒を連ねた裏原宿を、一緒に小学校、中学校に通った仲です。

 クラスに必ず一人はいるおっちょこちょいの人気者タイプで、同級生には絶大な人気なのに、先生たちからは目を付けられていて、それでも大人に媚びなかったピュアな人。
 彼がいてくれると、周りは全く自分を飾る必要がなくなって、今でもとてものびのび過ごすことができるんです。

 こういう素敵な友人やそのご縁の人たちに支えられ、応援されて、ようやく来週開店しよう!というところまでこぎ着けました。

 来て下さるお客様に楽しんでいただけるよう、準備ラストの仕上げ頑張るぞ。

大丈夫かな。。?2013年06月09日 19:00

 以前このブログで、住まいの集合住宅に今年もツバメが戻ってきてくれたこと報告しました。

 巣が出来て少し後に、たぶん卵が産まれたのでしょう。巣の中にいつも一羽が残って、抱卵のようなしぐさを見せています。
 でも、しっかりは覚えていないのですが、抱卵を始めてもう3週間くらい経つのではなかったかしら。

 ツバメの卵が孵化するまでの日数を詳しく知らないのですが、さすがにもう雛の声がしていても良いのではないかな。
 ヒトが近づいても、怖さに耐えて一生懸命抱卵している親鳥の姿を見ると、卵が無精卵だったりして孵らない最悪場合がかわいそうで、心配になります。

 少しでも雛の声を確かめたくて、ついつい巣に近づいてUshiさんにしかられてしまいました。

 ところで、昨日「あぷりこっとつりー」のURLに英語ページ作って、自分では「通じるんでない?」と思ってアップしたのですが、カナダ人の友人に見て貰ったら、数々のダメ出しをいただきました。
早速ホームページ見て頂いて、「??」だった方、ごめんなさい。
 修正してあります。

 日本人的感覚で単語並べてみても、ネイティブの方々の目にはヘンテコな英語と映るんですね。

 でも間違ってなんぼ。
 めげず、恐れず、怪しい言葉でもLet's communicate.

身近な野生2013年06月10日 23:01

 朝夕犬を散歩させている近所の公園には、人口の小川が作られていて、今の時期菖蒲が茂っている一画があります。

 今晩、そのあたりを通りかかると、川岸で姿勢を低くして菖蒲の茂みを、じっとうかがう猫の姿が。

 そういえば10日くらい前にも同じ場所で、猫がやはり同じように何かを狙う姿勢でじっとしていました。

 何やっているんだろう?と思った直後、去年この茂みに走りこんでいくネズミの姿を見たことを思い出しました。
 猫君もしかしてネズミのハンティング中?

 この公園、自由猫に餌をあげることを楽しみに毎日通ってくる方が数名いますので、自由猫たちは食べ物に不自由せず、だいたいみんな毛並みがよくて、太っていて、うちの犬(パピヨン)が近づいたくらいでは全然動じない、貫録ある子たちばかりです。

 だからわざわざ面倒なハンティングをするなんて、予想していませんでした。

 暗がりの中で自分の気配を消して、じっと一点を見つめる猫。
 野生があふれ出していて、とてもいつも腹いっぱい餌をもらってひっくり返って寝ている姿から想像もつきませんでした。
 カッコイイ。
 腐っても猫。
 野生を捨ててはいなかったんですね。

 ずっと観察して、ハンティングの首尾を見守りたかったのですが、猫君から、「オッサン、早く消えて」サインが出ていたので、しかたない。
 都会の平和のためにも、ネズミ取り成功させてね、と祈って帰ってきました。

 余談ですが、自由猫たちは毎日上等な猫缶を与えられていて、ドライフーズ専門のうちの犬たちとはずいぶん待遇が違います。

アゲハのイモムシ2013年06月11日 11:58

 住まいのバルコニーで育てている山椒の木に、今年もアゲハの幼虫が付いて、昨日ようやく最終齢の「アオムシ」へと脱皮しました。

 とても身近な芋虫なのでご存じの方も多いかと思いますが、彼らは最初は黒っぽい地に白い模様が入った鳥のウンチそっくりの姿をしています。それが脱皮を重ねて最終齢になると、周りの葉と同じような美しい緑色で、大昔の新幹線0系みたいなフォルムに、劇的Before-Afterします。

 私は子供のころからアゲハの幼虫が大好きで、柑橘系の木でなんとなく愛嬌のある彼らの姿を見つけるとうれしくなる変なところがあります。(イモムシ萌え?) その気持ちが高じて、所帯を構えてあちこち転勤して歩いていた頃も、アゲハ用に大きな山椒の鉢を抱えて移り住みました。

 でも北国札幌に移ったときに、せっかくの20年ものの鉢を、冬季うっかり屋外に放置したら根っこまで凍って枯らしてしまい、翌春は園芸店で見つけてきた細い木からやり直しになってしまいました。

 ところがそんな年に限ってアゲハの当たり年で、ある日気が付くとか細い木に幼虫が 10匹以上付いていました。

 ヤバイ!このままではすぐに食料不足に陥る!

 と、いうことであわてて札幌市内の園芸店をあちこち車で駆け回り、ようやくもっとか細くて小さな山椒の”苗木”をありったけ購入してきました。北国ではあまり山椒は育たないのか、そもそも山椒を置いている店が少なくて、ずいぶん探してやっと何とか数をそろえて、これで食料問題解決かと安心したのですが。。。
 
 その年はアゲハの当たり年。
 なんと、購入してきた山椒の赤ん坊にまで数匹の幼虫が。
 
 かくして絶望的な食料不足の中、日に日に大きく育ち、食欲を増す幼虫たち。
 
 途方に暮れて思いついたのが、札幌から50Kmくらい離れた栗山町が運営している「ファーブルの森」という昆虫館(http://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/docs/2012060600210/)に泣きつくこと。オオムラサキを温室蝶館で飼育していて、確かアゲハも飛んでたぞ と。

 幸い飼育員のおにいさんがとても優しい人で、電話問い合わせもなく突然芋虫抱えて飛び込んだ私たちから事情を聴くと、あっさりと「いいですよー」と受け入れてくれて、一件落着。
 
 やれやれと帰り着いた自宅では、ベランダいっぱいに並んだほとんど丸坊主の山椒の鉢たちが、過ぎて行った騒動に苦笑いしているようでした。

 アゲハ幼虫の季節になると思い出す、楽しくて懐かしい北の夏の一幕です。