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絵本紹介(9)2013年07月02日 21:38

  題名  : こんとあき
  文   : 林 明子
  絵   : 林 明子
  出版社: 福音館

 今回ご紹介する絵本は小さい頃に読まれた方も多いかと思います。ですから今更ご紹介もありませんが、遅ればせながら林明子さんのとても可愛らしい絵と物語に癒された、私なりの紹介、聞いて下さい。

 キツネのぬいぐるみのこんは、砂丘町のおばあちゃんに赤ちゃんのお世話を頼まれて、子供部屋に赤ちゃんがやって来るのを首を長くして待ちます。
 そしてやがて小さな赤ちゃんのあきがこんの待つ部屋にやってきました。

 「あかちゃんて、なんて小さくてかわいいんだろう。」

 こんはあきのことをとてもいとおしく感じて、あきはいつもこんに見守られながら大きくなって行きます。
 
 こんはあきと遊ぶのが大好きでしたが、だんだん古くなって、ある日腕にほころびができてしまいました。
 そこで、こんはおばあちゃんに修理してもらうために砂丘町に向かうことにしますが、あきも一緒に砂丘町に行くといいます。

 こんとあき、途中不安や危険を乗り越えて、砂丘町のおばあちゃんの家を目指しました。旅の始めではこんに頼ってばかりのあきでしたが、砂丘町ではこんを助けておばあちゃんの家までたどり着きます。


 初めてこの絵本に出会った時の印象は、正直なところ子供っぽい。
 いかにも幼い子供が好きそうな明るい色使いと柔らかいタッチの絵が、This is 絵本という感じで、敬遠気味に表紙を開きました。

 でも物語を読み進むうちに、この絵本が子供のあきの目線と、あきを見守るこんの目線と、どちらからも楽しめる物語なんだと感心しました。
 そして私はこんの目線で、子供たちが幼かった日の思い出を重ねながら、しまいにはこんに感情移入して物語に入り込んでしまいました。

 最初はこどもっぽく映った絵でしたが、細部まで注意してみると、こんとあきの表情が豊かで可愛らしくて、最終的には気持ちが暖かくなりました。

 Ushiさんに聞いたら、我が家の子たちも大好きな絵本だったとか。そんなことちーっとも知らず子育てをUshiさんに押し付けて勤めに埋没していた若かりし日、今頃後悔と反省です。

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