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みんなで一番は?2013年06月18日 19:10

 今朝のTVニュースで、中国で世界一の処理速度を持つスーパーコンピューター(スパコン)が開発されたこと知りました。
 
 ご存じのように、流行語大賞にノミネートされた蓮舫さんの「2位じゃだめなんでしょうか?」発言から、すったもんだを経て、2011年日本のスパコン「京」は世界一になりました。

 でもそれから2年で、「京」は今、世界4位だそうです。

 4位になったからと言って、できることが減ったわけではないのに、文部科学省は2020年の世界一を目指して「京」の1000倍計算速度の速いスパコンを開発する計画とか。

 すごいですね、科学の進歩。
 
 そのうちスパコンに自分の人生をあっという間に計算されて、「あなたこの先生きる価値なし」とか言わる時代が来なければ良いのですが。

 それにしても、素人の凡人には何で世界一奪取にしのぎを削っているのか、よくわかりません。それこそ「4位じゃダメなんですか?」 世界4位だって大したものだと思うんだけどなー。

 確かに競い合うことで科学や技術の進歩が加速すると言われれば、その通りかもねとも思うのですが、最近、科学や技術の進歩が自分たちを幸せにしてくれているという実感が少なくて。
 身近なところでは、ハイビジョン。夢のTVと言われたけど、別に以前のTVに不満はなかったし、まして4Kとか8Kとか、私は全く必要性を感じません。

 よしんば競争と進歩が人類に幸福をもたらすとして、その競争は国と国がメンツをかけてやらなければいけないものなのでしょうか?
 かつて冷戦時代、アメリカとソ連は核兵器の保有量を競って、地球を何回も破壊しつくすような核兵器を生み出しました。ちょっと冷静に考えれば、そんなに核兵器持ったら、相討ちでおしまいジャンというような数になっても、開発競争が止まりませんでした。

 スパコンは兵器ではありませんが、巨額の経費とメンツをかけて超スゴイスパコン開発しても、実は使い道がありませんでした。 なんてことがなさそうでありそうで怖い。

 そんなに超スゴイスパコンが必要なら、企業とか大学とか同好会とかに、目標を一つにするさまざまな国籍や宗教や文化を持った人たちが集まって、その単位同士で切磋琢磨するのもありではないでしょうか。

 得られた成果は、誰かやどこかの国が独占するのではなく、最終的には利用したい人が順番で利用できるようにすれば、もっと広く人類の幸福に役立つかもしれません。

 おらが国が一番でなくても、みんなで一番でも、いいと思うのですが。

 私の知る限り、スパコン開発の大義名分として、例えば津波のような防災情報を短時間で効率よく処理して、人命救助に役立つとか説明があったように思いますが、本当に平和利用なら、他国との共同開発や共同利用もできるでしょう。

 国が血眼になって威信をかけていることから、どうも平和利用では済まされない匂いがしてきますが、気のせいであってほしいな。

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